こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、「建設業DX 改革・改善のための戦略デザイン」を読んだので、そのレビューと感想となります。
結論からいうと、建設業でDX化するための問題点が非常にわかりやすく、実際の事例や方法も豊富で、やや高度なことを除けば全面的におすすめできる本だと感じました。
自治体DX↓
金融業DX↓
観光業DX↓
建設業DXを読んだ感想
この記事を執筆している時点で、自治体DXと金融業DXも読んだのですが、この3冊のなかでこの建設業DXがもっとも実践で役立つ内容かなと思った次第です。
読み物としておもしろいかは、かなり後半は専門的となるためなんともいえませんが、建設するときにどのような工程があるのかななど、興味のある人にはかなり期待に応えてくれるにようなのかなと。
読んでおもしろかったところ
- 建築業界の現状や問題点などが細かく書かれている
- 具体的な方法、実例などもばっちり
- 必要性や切迫度が高いからか意気込みのようなものを感じた
まず、高齢化や人手不足など、さまざまな問題点があることが冒頭から記述されています。
ただこれだけだと以前読んだ自治体DXと状況としては似ているのですが、建設業の場合、人手不足かつ営利企業というところが問題で、かつ取引からDX化の要望があることが最も多いらしく、ただの知識を網羅しただけの書籍ではなく、明らかな実践としてのツールとなっていました。
要は、DX化したいとかそういう問題ではなく、せざるを得ない状況ということが読んでいるだけでも伝わってきた次第です。
最新鋭のツールがわかる
知名度の高いものですと、3Dプリンタやドローン。
ほかには、設計段階から3Dで情報を共有することなど、さまざまな方法が紹介されていました。
どうやら建築業界は想像以上に、設計段階からすべて紙の資料で管理されているらしく、それがかなりの負担となっているもよう。
さらに会社の規模も20人以内のことが多いらしく、なかなかDX化に踏み切れない理由も大きいとのこと。
ただあまりにも高度な説明もあって、後半は少しわからなかったものも多々ありましたが笑、それでも深く読み込めば理解可能な範囲だったかなと。
読んでわかったこと・印象的な点
やはり、自治体DXや金融業DXとくらべて、切迫性を感じました。
ひとえに、人手不足と担い手不足が挙げられるかなと。
労力と時間を軽減
建設の仕事といえばキツい・給料が低いというイメージがあり、そのぶん若い人がなかなか入らず問題として深刻化しているそうです。
そのため、DX化により、少しでも現場の負担を減らし効率化させる必要があるとのこと。
また、上述もしましたが「取引先からの要望」がDX化に踏み切る最も大きな要因らしく(アンケートにあった)、競争という関連で必須となっているのだなと。
このあたりが金融業や自治体とは大きく違っており、書籍としても内容の充実度がかなり違っている印象を受けました。
将来的な建築の未来像
将来的に、大部分がAIや最新ツールに入れ替わる可能性を秘めているとのこと。
すべて設計からなにまでデータ上で完結させ、それを3Dプリンタで作成し、ドローンで立地を計測し、塗装や組み立てなどロボットができることはロボットに任せ~などありとあらゆる可能性が捻出されていました。
見ていると、そこをまだアナログでやっているの!?と驚く部分もありましたが、逆にそんなとこもデジタルでできるの!?と驚く部分もあり、普段は馴染みのない建設の裏側が少しでも垣間見えることができます。
なので、建設の裏側に興味がある人には、非常におすすめできる内容となっていた次第です。
まとめ
以上、建設業DX 改革・改善のための戦略デザインのレビューと感想でした!
ドローンや3Dプリンタなどの免許や使い方なども載っているので、そういった情報を知りたい方にもおすすめかと。