こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、「ピアニストの脳を科学する」という、ピアノを弾くひとの脳や指の動きを科学的に解明した本の感想とレビューになります。
結論からいうと、ピアノをまったく弾いていない自分でもおもしろく、またピアノの引き方はキーボードの打ち方にも活かせる情報がたくさん記載されていてかなりおすすめです。
若者言葉の研究↓
アピアランス「外見の心理学」↓
パーソナリティ心理学概論↓
「ピアニストの脳を科学する」の感想
今まで何冊か読んできましたが、今回はそのなかで最もおすすめの本となります笑
というわけで、いろいろと語りたいことがありますが順番にお届けしていきますね。
おすすめする理由
- ピアノを弾いていなくてもおもしろい
- 実生活にフィジカル面でもメンタル面でも活かせる
- 単純に読み物として読みやすい
というわけで、総合的に「読みやすくておもしろい」に尽きた感じですね。
確かにピアノを弾いていたら「あるある」的なこともあるかもしれませんし、専門用語がたくさん出てくるところはややわかりにくいのですが、単純にすごく勉強になるんですよね。
それはふたつの意味でおもしろくて、まずは「ピアニストはこうなっているのか」というものと、「この仕組はほかの分野でも活かせそうだぞ」といった別々の視点です。
で、実はこの本独自のおすすめポイントは以下の点↓
- 文章がですます調で、なおかつシンプルですごく読みやすい文体
- 太字や図解が多く斜め読みだけでもなんとなく理解できる
- 著者が第一人者であり研究をした張本人からの話が聞ける
ということで、ピアニストと心理学を合わせた本はほかにもあるかもしれませんが、脳の構造と指の構造どちらも解説しつつ、かつ文章や本の構成自体がとても読みやすいのでそういった点でもおすすめなんですよね。
どんな内容か
- ピアノを弾いているときの脳の動きを解明
- 同じくピアノを弾いているときの指や全身の動きを解剖
- メンタル面や体調管理、幼少期からの成長過程も解説
というわけで、さまざまな面で実験と結果、そしてわかりやすい補足などが記述されています。
本のよくなかった点としては、10年前の本だからしょうがないかもしれませんが、僕は装丁をもうちょっとどうにかならなかったのかと思ってしまいました笑
あと、僕は小説と絵をけっこう長く書いてきた人間なのですが、そうやってひとつのことをずっとやってきた人間からすると、こういったことってどの分野でもあることなので、ちょっと肩透かし感はありました。
こういったこと、というのは、熟練レベルになってくると指の動き方や見方や感じ方が変わってくるというやつですね。
ピアニストから学ぶキーボードの打ち方
で、僕はなぜこの本を読もうと思ったかというと、実は先日腱鞘炎になりまして笑
それで早く楽にキーボードを打鍵する方法を検索していたら、こちらの本にたどり着いたというわけです。
楽な打鍵の法則まとめ
第6章が、その鍵盤を早く楽に打つ方法が載っている箇所なのですが、どうやら著者さんはこの問題をきっかけにピアニスト関連の研究を始めたそうで、ほかの章と比較してもあきらかに気合が入っていました笑
かつ、本を読んでいるかぎり第一人者とも思われます。
というわけで、果たしてブロガーのようなパソコンのキーボードに活かせるかはわかりませんが、本を読んで自分用にもその内容をまとめてみたいと思います。
- 指を脱力させる
- 鍵盤に到達した瞬間に手の力を緩める
- 使っていない指の筋肉を緩める(慣れていないと間違えないようにするため、筋肉がこわばる)
- アマチュア→腕の筋肉に力を入れて手を動かす:プロ→腕の筋肉を緩めて重力の力で手を動かす
- 腕をしならせて打鍵する
- 弾いている途中に指を立たせて、てこの原理で疲労を軽減している(指を曲げている状態よりも立たせているほうが距離が短いため、疲れにくい)
- 腕の筋肉をクッションのようにしている(高い所から飛び降りた膝みたいに)
- 手だけではなく、疲れにくい肩の動きも利用している
- 次に鳴る音をイメージしてから打鍵する
疲れずにキーボードを打つには
というわけで、上記の箇条書きが長くなってしまいました笑
めっちゃ簡単にいうととにかく「力を入れず脱力しながらキーボードを叩く」、ということになるでしょうか。
あとは、「手をしならせる」、「力を抜いて重力に身を任せる」、「キーが下についた瞬間に力を抜くことを意識する」、「肩や全身を意識しながら手だけで文字入力しようとしない」、といったところでしょうか。
ほかにも「キーボードを打ちながら次に打つ文章のことを考える」など、高度なことも役立ちそうです笑
まとめ
以上、ピアニストの脳を科学する、のレビューと感想でした!
果たしてこれでキーボードを打つ疲労がやわらぐかは謎ですが笑、とにかく力を抜いて打鍵するというのがキーポイントとなりそうです(キーだけに)。