こんにちは、つむぎゆりです!
今回は「改革・改善のための戦略デザイン 金融業DX」を読んだので、そのレビューと感想です。
自治体DX↓
建設業DX↓
観光業DX↓
金融業DXを読んだ感想
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まずDXとは簡単にいうと、デジタル技術を使ってより効率化や販売促進を狙う、といった意味合いになります。
なぜこの本を読もうかと思ったかというと、まったく金融業に携わってないのですが笑、本の表紙が好みだった、シリーズ化されていて興味があった、DXをまえまえから勉強したかったことなどが挙げられます。
ほかのDXシリーズの本と比べて
実はこれとほぼ同時に、自治体DXも読んでいたのですが、はるかに金融業DXのほうが内容のレベルは高かったです笑
おそらく、自治体DXを読む人のほうがまったく事前知識がないだろう、ということなのかなと。
ただ逆をいえば、金融業DXは少し専門知識を知っていないと、ところどころ引っかかる部分がある内容だったので、まったくの初心者がこの本だけで金融業DXを理解できるかというと、なんともいえないかもしれません笑
対象読者はおそらく管理職などそういった方々だと思われますが、基本を学ぶならば本書は選択肢のひとつとはいえそうです。
どんな人におすすめか
- 金融業に携わっている人
- 金融業のDXに興味がある人
- 銀行各社が今どんな試みをしているか知りたい人
- 金融関連の株を買いたくてリサーチしている人
そんなの当たり前だろって感じもしますが笑、なんというか読み物としてはちょっと微妙でした笑
こういう本って、ぜんぜん関係ない分野の人でも面白い内容のことがあるんですけど、なんかこー羅列してるだけ感がありましたね(何目線だって話ではありますが)。
詳しい内容については後述します。
本の詳しいレビュー
まず、「金融業」とありますが、7割くらいは「銀行」の話でした。
僕は勝手に証券会社のことが出てくるのかな、と思い、株をやっていることもあり興味津々だったのですが、証券会社はあまりページが割かれていなかったです。
ただ、2023年現在、銀行の株は上がりやすい状況にあり、どの銀号がどんな試みをしているのか知りたい人にはぴったりだと思います。
本の構成
まず軽くDXの説明や必要性、導入のメリットや流れがあるんですね。
これが体感で2割くらい。
で、中盤から最後まで各銀行や証券会社の実際の導入事例が数ページ感覚で紹介されていきます。
これ、地方銀行などの例もふんだんに載っていて、もし各銀行のDX事例を網羅的に知りたいという方には理想といっていいくらいの内容かなという気はしました。
…ただいろいろな意味で疑問を呈したい内容といえたことも確かなんですよね笑
ひとつひとつが短く違いが分かりにくい
まず、確かに図解つきで明解ではあったのですが、各社の違いがかなりわかりにくかったです笑
僕がDXに明るくないこともあるかもしれませんが、もう少しその違いを明確にしてほしかったなと。
その理由のひとつに、各社がホームページで出している図などをそのまま載せているところが起因しているような気もして、こう銀行のサイトの説明とかってわかりにくいじゃないですか笑、だからだともうんですよね。
なのですべてを表にまとめてくれたり、3行くらいで冒頭にポイントを提示があればより分かりやすかったかなと。
具体的な方策が少ない
自治体DXはかなり具体的な進め方が記述されていましたが、この金融業DXは事例の紹介のみで、実際にどうしたらいいかはあまり語られていません。
まあ、実際に語るにはその事例によって1冊ずつくらいの分量は必要かもしれませんが笑、これですと事例集といったほうがより正確かと。
さらに事例集にしてもさわりだけしか触れていないので、これであれば凝縮して半分くらいの分量でも可能だったという印象。
なので、銀行と証券会社のDXの事例を網羅的にざっくばらんに見るのに最適+金融になぜDXが必要なのかなどの知識も得られますが、ちょっとページを埋めるだけになってしまっているような…という感想をもった次第です。
まとめ
以上、金融業DX 改革・改善のための戦略デザインを読んだレビューと感想でした。
良くも悪くも事例ページをどう受けとるかによって、その間奏がわかれるかなと思った所存です。