こんにちは、つむぎゆりです
今回は、「観光業DX」を読んだのでそのレビューと感想になります。
結論からいうと、さまざまな実際のマーケティング事例もあり、かつ具体性もあり読み物としてもハウツー本としてもクオリティの高い書籍です。
建設業DX↓
自治体DX↓
金融業DX↓
観光業DXを読んだ感想
DXシリーズを計4冊読んできたのですが、今までのなかでいちばん面白かったです笑
全開の建築業DXのときも似たことを言っていましたがw、こちらの観光業のほうが読み物として僕は好きですね。
具体的かつ創作性がある
面白いと思った点は以下のとおり↓
- 全国の事例が載っているが、「現状→問題点→仮説→改善策」がすべて記載
- DXだけでなくマーケティングと繋げられておりストーリー性がある
- 競争が激しいため、切迫感や必要性が感じられる
まず、今までのDX本よりも構成がわかりやすかったです。
何が今悪くて、じゃあ何をすればいいかの仮説を立て、実際にこうした…という流れは、DXうんぬんではなく思考の流れとして非常に役立つかと。
わかりやすくいうと、プロジェクトXやガイアの夜明けが、2ページごとに放送されているような感じでしょうか笑
地域で観光客の奪い合い
ほかの建築業、自治体、金融業などでは、効率化であったり需要など業界自体を改善するニュアンスがありました。
ただ観光業の場合、ライバルというかどうしたらうちにきてくれるんだろう、という競争性がほかの業界よりも高いように感じたんですよね。
また、会社ごとの特性を活かすのではなく、地域(たとえば北海道とか四国)の特性を活かすように考えられているので、より具体的かつ読者としてわかりやすかったかもしれません笑
なので、マーケティング本好きの方は読んでいて非常におもしろいでしょう。
読んでわかったことなど
最も思ったのは、日本は世界有数の観光資源ということが何度も協調されていること笑
では、そのあたりのことを詳しく語っていきます。
日本は世界で観光したい国1位
冒頭でアンケートが記載されているのですが、観光したい国などさまざまなアンケートにおいて日本が1位をかざっていました。
ほかには、米国が特許などで経済大国になったのに対し、技術大国である日本はGDPで差がついてきたこと。
しかしながら観光大国として、この資源を活かさないのはもったいないのでは、ということなどが冒頭で記述されていました。
最初のほうのページが前述のような「観光大国」についてかなりページが割かれているのですが、それによって本自体の説得力がかなり高まったおうに思えます笑
ターゲットを選定し、地域と協力
あとは、マーケティングの基本かもしれませんが、ターゲット層がかなり選定されていました。
たとえば5万円払えるぷち富裕層を狙って~など。
ほかには、地域のこういったお店の方々に協力をしてもらい、など、地域全体の連携にDXを使おう、といった手指ですね。
例を挙げるとどこの温泉が混んでいるか混んでいないかなどを、DXで把握して一覧化させるなど。
読んで微妙だと思ったところ
今回、インタビューがめっちゃ多かったんですよ笑
最初は全国の事例が多かったからその箸休めかなと思ったのですが、どうなんでしょうね。
僕が思うに今までのDXシリーズがけっこう売れたので、わりと資金が余っていたのではとうがった見方をしてしまいました笑
インタビューも面白かったといえば面白かったし勇気づけ(読んでいるDX担当者など)にはなるかもですが、ちょっと自慢話を聞いているようにも感じたりw
まあこれは個人の観点なので、全体的に非常におすすめの書籍です。
まとめ
以上、観光業DXを読んだ感想でした!
地域ごとにDXの活かし方がかなり違っているので、単純におもしろそうなマーケティング本を探している人にもおすすめの本となります。