こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、「アピアラスの心理学」という本を読んだので、その感想となります(アピアランス=外見)。
結論からいうと、主に健康心理学に関する本で、たとえば「外見が9割」のような内容を想像すると予想外れかもしれませんが、「外見」に関する概念や考え方が変わることうけあいです。
建設業DX↓
若者言葉の研究↓
自治体DX↓
アピアランスの心理学を読んだ感想
すっごく簡単にいってしまうと、健康心理学における外見に特化した、その歴史や研究成果が書かれている本です。
で、健康心理学というのは、人々のライフスタイルなどをよりよくする研究で、病気に特化(特化でいいのか?)した臨床心理学に近いは近いのですが、病気というより普段の生活に関する学問(研究)といっていいと思います。
人は外見によって様々なものが変わる
まず、本の内容としては、顔面に過度の変形を持っている人、そうでない人で重大さが大きく異なる、といったことが多くの紙面をさかれて記述されていました。
さらに、世界中の人が若いころから外見に多くの悩みをかかえ、そしてお金を注ぎ込んできたこと。
そしてその研究の歴史や返還などが全面的に書かれていました。
アピアランス研究を知りたい方向け
現段階で外見心理学であったり、アピアランス心理学という学問はないそうなのですが、仮にもし外見心理学といったものがあったなら、その分野の書籍となるのかなと。
なので、もっとセンセーショナルな、人間はどこどこを見てどう判断しているのかとか、そういったものではありませんでした笑
実は僕自身がそういったものを想像していたひとりで、なんというか、本の内容は「健康心理学のなかのアピアランス部門」に関する歴史と研究報告、みたいな感じでしたね。
ただ、本全体を通してみていろいろと価値観が変わったのも事実なので、それは記事の後半にお届けします。
章の最後にまとめがあって読みやすい
翻訳自体も読みやすかったのですが、章の最後に数ページの要約があってこれがかなり助かりました笑
最悪、要約だけ読んで気になったらその部分だけ読み返していくのでもじゅうぶん勉強になるはずなのでおすすめです。
実は、こういった学術本ってなかなかこういう要約スペースがないものが多いんですよね(大学の教科書とかを想定されたものは絶対あるけど)。
なので、そういったストレス的なものはいっさいありませんでした。
「外見」に関する価値観を考えるきっかけに
で、本を読んだ感想などは以上で終わりなのですが。
なかなかに興味深い内容というか、外見ってなんなんだろうなと。
外見に関する悩みは世界共通
どうやら世界中で、外見の悩みの差異はほぼ同じなのだとか(ちなみに体型よりも顔面で判断する比率が高いらしい)。
また、自らの外見を気にして悩んでいる人の割合なのですが、年代ごとに細かい推移はあるのですが、確か8割ぐらいだったかな?性差もあるようで。
いやはやなんとも、という感じですよね。
あとは、人間が生涯で鏡を見る合計時間であったり、自らの外見をよくすることで得られる効果など、さまざまな情報が書かれていました。
外見は重要、ただし…
もちろん外見は重要ですし、この本を読んだからといって、内面をもっとよく見るようにしようだったり、ステレオタイプに陥らないようにしよう、なんてことは不可能だと思います。
ただですね、外見に悩んでいる人のさまざまな研究成果がこの本には書かれているわけですよ。
たぶん、外見に関する悩みを持っている人、そしていろいろと思うところがある人が読むと、心が軽くなったり価値観が変わる可能性がまあまああると感じました(あくまでまあまあくらい笑)。
僕はどちらかというともう自分の精一杯をしていると思っているので、それほど悩んではないのですが、なんというか普段生きていて、自分も他人も含めてたしかに外見ってなんだろう、とあらためて不思議というか。
というわけで、結論めいたものはないのですが、もし「外見」の不思議に興味がある、その研究成果や歴史などを勉強したい方にはおすすめの書籍です。
まとめ
以上、アピアランスの心理学のレビューと感想でした。
すべからくおすすめではないものの、確実に価値観の変容のきっかけとなりえる本なのかな、と思った次第です。