こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、かいりきベアさんの「ダーリンダンス」の歌詞を考察します。
考察の結論からいうと、自己肯定感が低い少女が、相手の一挙手一投足などで右往左往し踊らされる曲です。
バグの考察↓
ベノムの歌詞考察↓
ダーリンダンスの歌詞考察
最初の印象は、ユニークかつクレイジーでおもしろい歌詞だなと思ったのがひとつ。
そしてカラオケで歌うには練習が必要だなという感想ももちましたが笑、僕の好きな曲のひとつでもあるので入念に考察していきたいと思います。
自己肯定感の低さが特徴的
やはり聴いていて(見て)思ったのが、自己肯定感の低さかな、と。
自己肯定感とは書いてそのままの意味ではありますが、自らの自尊心であったり、このままでいいんだ、自分の価値を自分で見つける(認められる)、そういったニュアンスの概念となります。
ビッグファイブという、パーソナリティ心理学でよく使われる特性論のなかでも、自己肯定感と似た概念が出てくるくらいには重要…と話が脱線しまくりなので戻しますが笑、とにかくメンタルに直結する心理要素であることは間違いないでしょう。
この自己肯定感が低いと、たとえば恋人から必要とされない自分に価値がないと思い込んでしまう、そのために情緒不安定になってしまう傾向が多くなります。
ダンス=踊らされている
ダーリンダンスという曲名という印象であれば、おそらく明るい意味合いでしょう。
ただ、解説するまでもなく暗い意味合いであり笑、ダンス=踊らされている、といった比喩がおしゃれというかひねられていると感じました。
また、「会いたい」や「病み垢」など、ヤンデレ的なキーワードもあり(必ずしもヤンデレとはいえないかもだけど)、やはり今っぽさが現れている印象も。
正確にいうとメンヘラといえるかもしれませんが(本来はメンヘラってメンタルヘルスを指す言葉だけど)、とにもかくにも神経不安を抱えてそうな気はします。
外見を気にする主人公
外見で悩む人の割合は、このまえ「アピアランスの心理学」という本を読んだのですが、10代で8割ぐらいだったかな? とにもかくにもごく一般的な悩みではあります。
…まあただ、この主人公はやや常軌を逸していそうですよね笑
自分の自信のなさの現れが恋人への依存、すなわちダーリンダンスになってしまっているのでしょう。
そして歌詞の最後までも、期待や純情、感傷などが入り乱れ、まだまだダンスが続きそうな気配で、明るい曲調とは裏腹になかなかに闇深な曲というのが総合的な感想かなと。
フレーズごとに歌詞の考察
それではフレーズごとに歌詞を見ていきたいと思います。
全体をみると初めて意味がわかる箇所や、言葉遊びもふんだんにあしらわれており、なかなかに考察しがいのある曲なのかなと。
1番の歌詞
- 存在証明 愛だって愛だって
- 存在証明とはレゾンテートルともいわれ、自分の生きている意味などを指します。
- アイマイミー快楽に
- おそらく「愛」の韻を踏みたかったのかなと思われます。
- 溺れ奴隷 踊れ踊れ 亡霊だ
- これもリズムを重視したかったと予測しますが、どんどん依存が深まっていく様子が溺れ奴隷なのかなと。
- 亡霊=死者の霊、もう自らは生きていない、それだけ疲弊している様子?
- なにもない なにもない 私 なにもない
- この曲で頻繁に出てくるフレーズ。
- それだけ相手に依存している・自分の価値を他社からの評価に頼っている様子でしょう。
- わからない「わかる」
- これは単なる相槌かと。
- ちなみに「わかる」が口癖の人の心理を当サイトでは書いていたりします笑
- はい目もと以外は隠して
- ここだけ見るとどちらの目もとか実はわからなかったのですが笑、後半部分の歌詞を見ると、女の子側のことでした。
- 要は、マスクをすると美人に見えやすいあれですね。
- はい冴えない愛情論で おねだり
- これは、自らの話す恋愛トーク(愛情論)がパッとしないという卑屈でしょう。
- 駄ダダ ダーリン ちゅ
- これだけ依存しているのに、最後に「ちゅ」なのがなかなかに闇が深い気がします笑
- あと、最近のボカロ曲は「ダ」などの連発が多いような気がしたりしなかったり?
2番以降の考察
2番以降でさらに主人公の感情の細かいところがわかっていくので、さらに深掘りしていきましょう。
- ダダダダ ダーリン ダ 愛だ 喘いだって
- 喘ぐというなかなかにショッキングなキーワードですが笑、ここでは「叫んだって」くらいの意味なのかなと。
- 病み垢してんだって 承認承認 接待だ
- これはTwitterなどの福垢で、仲間内に慰めてもらっているようすでしょうか笑
- はしたない はしたない 私 はしたない
- なにもないの韻を踏んでいると思われますが、妙に印象に残るフレーズ。
- はい 自撮りは全部 加工して
- ダイエットだったり、こういった外見の問題であったり、拒食症や依存症をにおわせる歌詞が多い気がします。
- はい 素顔は全部 無くして
- これはメイクのことかな? と思います。
- どうしようもない感情論に 嘲ったり
- 嗤(わら)ったりは、「あざわらう」などといった嘲笑という意味合い。
最初のほうの歌詞で「愛情論」となっていますが、最後には「感情論」という、どちらかというと喧嘩っぽい、もしくはネガティブな意味合いに変化していっています。
そして、「無い純情」から「無い妄想」に後半で変わっているため、より病状というか心情は悪化しているのかなと。
総じて、結論としてはやはり自己肯定感の低い女子が、相手に依存しすぎて踊ってしまっている様子。まさしく「ダーリンダンス」然している曲で、そのタイトルのつけ方であったり、徐々に変わっていく歌詞や、変則的な歌い方やリズミカルなのも相まって、テーマが重いにもかかわらずいい意味で軽く受け取れる曲になっているように感じた次第です。
まとめ
以上、ダーリンダンスの歌詞考察でした!
恋の悩みやリズミカルに韻を踏んだ歌詞など、流行をぞんぶんにとりいれた曲といるようにも感じましたね。