
こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、DECO*27さんの曲である、「シンデレラ」の歌詞を考察します。
結論からいうと、陰キャ思春期女子の恋愛ソングであり、その様子を童話のシンデレラにたとえている曲です。
デビルじゃないもんの歌詞考察↓
毒林檎の歌詞考察↓
ヴァンパイアの歌詞考察↓
シンデレラの歌詞の意味とは
どうしても歌詞考察は主観が入るので、参考程度にご覧ください。
ただし今回はストレートな恋愛ソングで、描写としてはわかりやすい気がします。
歌詞の大まかな流れ
- 実は恋愛に興味のある思春期女子が、話しかけるのに困りつつも好きな人とやがて付き合うことになる=シンデレラ
- 最初は話すことが恥ずかしくて蛹になりたかったが、恋が急展開すぎてやっぱり恥ずかしくなってまた蛹になりたいとなる
陰キャ女子が王子様と付き合う=シンデレラの童話になぞらえているのかなと。
また、後半でどうやら王子様と付き合えたらしいようですが、どうやら順序(意味深)を飛ばされたようで、あたふたする様子がかわいいと思いました笑
等身大の主人公の心理描写がかわいい
このまえにヴァンパイアの歌詞考察をしたのですが、DECO27さんは「あたし」と歌詞に入れて性別をわかりやすくさせてますね(この時期の特徴なのかもだけど)。
また、「前髪」だったり「だいじょばない」など、ワードセンスがやはり時代を反映しているなと。
歌詞の流れも「恋愛に興味ない」というところから入るのが、まさに思春期というか笑
あとはやはり、全体的なテーマとして、どこにでもいるちょっと垢抜けられない女の子の境遇を、誰でも知っているシンデレラになぞらえた、そしてそれがぴったりとハマっていることが、時代や感覚の捕らえ方として冴えたるものと思いました。
細かい歌詞考察
さまざまなサイトで歌詞考察がおこなわれていると思いますが、このシンデレラは解釈がそれほど分かれない気もします。
また、サムネイルが黒縁メガネで弱気な表情の初音ミクですが、これが垢抜けない女子を表しているのかなと。
フレーズごとに解説
それではざっくりとですが、フレーズごとに解説していければと。
- 愛とか恋とかぜんぶくだらない
- 思春期にありがちな、本当は違うけどまず恋愛を否定する姿勢だと思われます(う、胸が痛い)
- 加工なしの厳し目の条件じゃ
- ヘアースタイルやメイクのことかなと
- こんな時どんな顔すればいいか教えてほしい
- エヴァの綾波レイが似たようなセリフを言っていて、もしかしたら元ネタはそれかも
- ハロー残念なあたし
- 好きな人と話せずじれったい自分のことでしょう
- ~決まんないの前髪が~
- アイドルブームで前髪が重要になったこともそうですが、前髪を気にするのは思春期っぽいイメージがあると思います
- ちょっと蛹になって出直すわ
- この時点ではまだ自分に自信がなく、かわいくなるまで蛹になって引きこもっていたいという意味かなと
2番以降の解説
DECO27さんの曲はほぼ間奏がないことに気づきつつ、終盤で主人公の心情が大きく変わることに注目。
- ~入んないのこの靴が~
- 単純に上履きやローファーのことかもですが、次に続くシンデレラの歌詞への布石や心情を表していそう
- 鐘が鳴って 灰になって
- 抽象的な表現かと思われますが、主人公の心情かなと思います
- あまりなさそうですが、学校のチャイムの線も
- ××コースを飛び込んでみたいから
- 人によって解釈が違いそうなフレーズ
- リア充だったり恋人だったり、その先の話だったり?
- ~ハローをくれたあなたと~
- この前後で無事付き合えた可能性が高い
- ちょっとお待ちになって王子様
- 「ちょっと蛹になって出直すわ」の韻を踏んでいて、僕はこの曲の中でいちばん好きなフレーズ
- ~ダメよ 順序とか~
- どうやら王子様に順序をすっ飛ばして攻められている様子がうかがえます笑
- ~やっぱ蛹になって出直すわわわ
- 今までの消極的な蛹というよりは、恥ずかしさや戸惑いで引きもりたいという意味に変化している
総じて
夜行前のシンデレラ=告白された(した)、ビビっちゃってふらふら=その緊張なのかも。
なんにせよこのあたりで付き合うことになったことは間違いないのかなと。
また、「大好きはもっと可愛くなって言いたいのに」の意味合いも、終盤で少し変わってくるなとも思ったり。
やはり全体的に歌詞に性格があるというか、非常に共感しやすく普遍的な意味だなとあらためて思いました。
まとめ
以上、シンデレラの歌詞を考察しました!
どこにでもいそうな主人公+誰でも知っている童話を合わせた、緻密かつ繊細な曲だなと感じた次第です。