こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、全国の虫や動物の方言を解説します。
最近の方言まとめ↓
方言ができた理由や時期↓
ないなったの元ネタ↓
昆虫の方言まとめ9選
昆虫は身近に存在する生き物のため、方言もそのぶん数多く伝来しています。
また、紹介する昆虫は全国で数多く呼び方があり(例:カマキリは400ほど存在)、あくまで代表的なものとなりますのでご注意ください。
カマキリ
「おがみむし」→栃木県や群馬県(カマがおがんでるように見えるから)
「おがみたろー」→長崎県
「えんぼぎり」→青森県八戸
「いぼじり」→(神奈川県)
平安時代→「いぼきり」(カマキリがイボをとるおまじないに使われたことから)
トンボ
「あけず」→「あきず」が今でも岩手県や宮城県に残っている
「だんぶ」→秋田県や青森県
「えんば」→九州(平安時代の書物から登場)
「トンボ」→江戸時代から使われだす
奈良時代→「あきず」と呼ばれる
カブトムシ
「いっぽんづの」→広島県
「いっぽんづ」→長野県
「おにむし」→宮城県、山形県
カナブン
「ぶんぶん」「ぶいぶい」→兵庫県
羽音に由来する方言です。
アリジゴク
「うしろべこ」→秋田県(大きなあごがウシの角に似ているため)
「あとさりべこ」→青森県(あとさりは後去りという意味で、アリジゴクが前に進めないことから)
昔の家は軒下に入れる構造になっており、子どもがよく捕まえて遊んでいたことから、アリジゴクの方言は多く存在。
調査によると458個もの方言が存在し、昆虫のなかで最も種類が豊富とされています。
アメンボ
「ゆーびんさん」→島根県
「ゆーびんやさん」→山口県
夜になると空を飛び灯りの近くにくる習性から、郵便屋と呼ばれたとのこと。
カメムシ
「へくさんぼ」→富山県
「へくさむし」→宮城県
「はっとうじ」→岡山県や広島県
八塔寺というお寺のお坊さんが修行でお風呂に入れなかったことから「はっとうじ」と広まった説があり。
ノコギリクワガタ
「すいぎゅう」→九州地方
「うし」→京都府、滋賀県
ツノの見た目がウシに似ていることから。
コオロギ
「ちんちろ」→群馬県急旧多郡など
岩田県や秋田県では、コオロギのことを「きりぎりす」と呼ぶ地方あり。
古いことばが方言として残っており、平安時代の枕草子にもその記述が残されています。
動物の方言まとめ5選
牛や馬は農作業にも使われていたため、多くの呼び方が存在します。
余談ですが、動物の定義を調べたところ、昆虫も脊柱動物として広義では動物とされるらしいです笑
牛
「べこ」→東北地方
「べこっこ」(子牛)→東北地方
「こって」(オスの牛)→西日本
「こというし」(オスの強い牛)→西日本
馬
「がんじょう」→岩手県や秋田県(頑丈で強そうなため)
「こっこうま」(子馬)→東北地方
「とーね」(子馬)→北関東や長野県
そのほかにも、「おとこうま」「こま」→オス馬、「おんなうま」「めす」→メス馬と呼ぶ地方も存在
メス馬は畑を耕す雑用に使われていたことから、「ぞーやく」などと呼ぶ地域も。
ネズミ
すべて古い方言となり、今では全国的にネズミが主流。
「あねさま」→福島県
「おひめさん」→島根県
「おふくさま」→山形県
食料を食べてしまうネズミを、不吉な言葉ではなく言い換えたことが理由とのこと。
…今でいう、ゴキブリをGと呼ぶのにに似ている気がしますねこれ笑
ヘビ
「ながむし」→青森県や群馬県
「おかうなぎ」→山梨県
「くちなわ」→おもに西日本
カエル
「びっき」→東北地方
「びき」→九州地方
昔はアマガエルとヒキガエルを区別せず、「ひき」と呼んでいたことから。
また、古い呼び方に「かわず」や「ぎゃわず」があり、北陸地方で使われていたとのこと。
まとめ
以上、全国の虫や動物の方言を解説しました!
やはり身近な存在の呼び方は数多くあるなぁ、と調べていてあらためて思った次第です笑