標準語と共通語の違いとは?【ほぼ同じ意味だが厳密には違う】 | つむぎゆりブログ

標準語と共通語の違いとは?【ほぼ同じ意味だが厳密には違う】

標準語と共通語の違いとは?【ほぼ同じ意味だが厳密には違う】

こんにちは、つむぎゆりです!

今回は、標準語と共通語の誓いを解説します。

結論からいうと、日本では同じ意味として使うことが可能です。

ただ海外ではまた使い方が違ってきますし、ニュアンスも文脈によっては異なってくる場合があるでしょう。

標準語と共通語の解説

この記事は以下の書籍を参考にして執筆しています↓

日本では意味が同じと考えていい

日本では標準語も共通語も、集団(地域や国)で通じる言語という意味です。

なので、とくに日常生活で違いを意識する必要はないと思います笑

ただ、どちらかといえば標準語を使っているシーンが多いと思いますし、そちらのほうが馴染みがあるでしょう。

これは日本が島国で、話す言語も日本語が主となっていることが原因だと思われます(後述)

ただ、厳密にいえば少し意味が違ってくるのと、海外ではかなり大きく変わってしまうので、そのあたりの細かい情報を解説できればと。

共通語を詳しく解説

集団のなかで、お互いに意思疎通を図れる言語が共通語です。

たとえばオランダ人とスウェーデン人が会話をするときに英語が通じれば、それは共通語となります。

英語が世界の共通語と呼ばれるのは、多くの人と意思疎通ができるからにほかなりません。

逆をいうと、日本では標準語と共通語がいっしょなので、意味も同じになってしまっているといえます。

標準語を詳しく解説

その国によって、規範とされる言語が標準語です。

フランスはフランス語、中国は中国後(いくつか種類があるけど)、といった感じですね。

実際に通じるか通じないかというよりも、国が基準を設けて統一しているといった意味合いになります。

また、共通語もですが、公的な場やフォーマルな場面で使う言語といったニュアンスもあるでしょう。

日本には共通語と標準語の深い歴史あり

今までの話をまとめると、日本では標準語も共通語も同じ意味で使ってOKです。

ただし、日本の歴史を遡っていくと少々ややこしいことになってるんですよね笑

標準語の歴史

戦前(明治中期~昭和初年)にかけて、「標準語」が使われ始めました

というのも、国が標準語で喋るように全国で統一しようと試みていたからなんですね。

ただこの標準語というのはかなり全国に普及するのに時間がかかりました笑

それもそのはずで、いきなり標準語を喋ろと言われても、周りで誰も使ってないのにいきなり変えられませんよね笑

しかしながら、標準語はテレビの普及とともに急速に広がり、現在にいたります

それ以前にもラジオがありましたが、国が教育制度を変えても浸透が遅かった標準語は、テレビ(とオリンピックなどのイベントの放映)によってまたたく間に標準語を全国に広めました。

共通語の歴史

  • 明治初年まで「普通語」が使われていた。
  • 「標準語」は明治の中ごろ使われ始めていた。
  • 「共通語」は昭和24年(1949年)、最初は研究者の間で仮として使われたのが発祥。

つまり、「共通語」という言葉は、「標準語」のあとに生まれたのですがこれには理由があります。

「標準語」という統制しているような意味合いが嫌われたため、理想的な言語よりも全国どこでも通用すればいいという意味の「共通語」が広まっていったとのこと。

まとめると、戦前の標準語を強制的に学ぶ時制に教育現場が反発した結果、戦後の学校教育では共通語という言葉が主に使われることになったそうです。

ここからは僕の考察なのですが、でも今って共通語よりも標準語のほうがよく聞くと思いませんか?

おそらくですが、教科書では共通語という言葉を使っているが、テレビなどのメディアでは標準語というワードを使っているため、標準語が優勢になったのではないでしょうか。

中央語とは

ちなみに、日常生活ではあまり使われませんが、中央語という言葉も存在します。

言語調査をする際に、どうしても何百年まえだと、文献が残っている地域が中心となってしまうんですよね。

その、「該当時代で栄えていた場所の文献資料に載っている日本語」のことを中央語と呼びます。

わかりにくいと思うので具体例を挙げると、近世後期になると、日本の中心は京都から江戸に移るんですね。

ただそこで標準語や共通語という言葉を持ち出すとわかりにくくなるので、京都も江戸もひっくるめて、文献資料が多く残って中心地域で使われていた言語が、すべて「中央語」と呼ばれています。

つまりこの場合は、京都語も江戸語も、ひっくるめて中央語です。

ここまでいっておいてなんですが、学術的な場面でしか使われないと思われ笑、日常生活で使うことはまずなさそうな言葉ですよね。

生活語とは

また、生活語という言葉も存在します。

方言の別名に「地域語」というものがあり、日常的に使う言葉という意味合いとして「生活語」とも呼ばれているのです。

もっと掘り下げると、標準語は国が理想とされる整然とされた日本語、共通語は全国で通じる日本語、そして生活語は「地域社会の日常で使われているくだけた日本語」といったところでしょうか。

つまり、現代って共通語(標準語)が浸透したため、フォーマルだろうがカジュアルだろうが共通語が多かったりすると思うんですね(もちろん地域によって大きくはあるけど)。

ただ、それに対して、くだけた言い方で日常的に話す言葉(方言)を、生活語とも呼ぶということです。

ちなみに共通語と方言が混ざった新しい言語を「ネオ方言」、ネオ方言はまとまったマクロ的な意味合いなのですが、そのひとつひとつの単語を「新方言」と呼ぶそうです笑

方言の記事を書くため、方言に関する本を20冊ほど借りて勉強中なのですが、なかなかにいろいろな用語があって僕もびっくりしましたw

まとめ

以上、標準語と共通語の違いを解説しました!

日本の場合は同じ使い方ができますが、海外では注意が必要な言葉といえるでしょう。

▶高校を受験せずお笑い芸人を目指す→ネタ見せ2年→小説を10年間で110作投稿し新人賞受賞→漫画で同人作家7年→マーケティング&プログラム1年→フリーランスのブロガー(所持ブログ10本以上)

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