
この記事では、7年絵を描いてきたつむぎゆりが、絵描き界隈がレッドオーシャン化している実体験を話します。
その後、問題の解決策や、絵描き界隈全体の将来などを予測します。

結論だけ先に述べると、需要より供給のほうが多くなっていることが最大の問題です
イラストレーター飽和状態↓
イラストレーターがしんどい理由
絵を描くのがしんどい人へ↓
ココナラやスキマで絵の仕事を探してみた
クラウドソーシングという、小さな仕事を個人で受注する業務形態があります。
それの、絵描きバージョンとして代表的なものがココナラやスキマです(どちらも絵だけじゃないけど)。
ちなみに、僕のアカウントは以下になります。
それで、実際にどんな仕事がきて、誰が依頼に立候補しているか見てみたのですが…。
1つの仕事に20~30件は応募がある
多少大げさですが、1件の依頼に対して20人は立候補者がいます笑
もちろん、報酬や絵の種類によっても違うのですが、体感ではこんな感じです。
ちょっと詳しく説明しますね。
だいたい、1日に10~20件は「こういう絵がほしいのですが、この金額で誰か描いてくれませんか?」みたいな依頼があるんですね。
その依頼1件に対して、20人ぐらいは立候補者がいるんです笑
その依頼が高額だったらわかるのですが、だいたいは1000円~5000円ほど。
メールのやりとりなども含めれば、確実にアルバイトのほうが効率がいい…のにもかかわらずです。
需要より供給が大きく勝ってしまっている
要は、絵を描いてほしい人より、絵を描きたい人のほうが多いんですよね。
僕は10年前ぐらいに小説を書いていたのですが、そのときも似たようなことを感じていました。
小説って、ただ書くだけなら練習とかそんなにいりませんからね(実体験)。
それに対し、現在はなろう系でなんとかがんばって現金になるかも、といった感じ。
絵はそれに対して、まあまあ練習はいります(数ヶ月から数年くらい)。
ただ、それにしたって、現在はとにかくまあ絵描きさんの競争率が激しくなっているのは目に見えて明らかです。
レッドオーシャンとは
15年ほど前にマーケティング界隈で流行した言葉で、赤い海、死の海という意味合いで、競争率が激しくなっている市場、という意味になります。
最近では、YouTuberやブロガー(けっこう前からという印象だけど)も続々とレッドオーシャン化している節があります。
YouTuberは芸能人の参戦、ブロガーは企業勢の参戦などが、おそらく競争が過激化した原因でしょうね。
ブルーオーシャンとは
対するブルーオーシャンは、競争を必要としない快適な市場、といった意味合いです。
代表的な例でいうと、少し古い例ですが、よくいわれるのはニンテンドーDSや1000円カットのQBハウスなど。
僕個人が印象に残っているのは、30分設備なし女性に特化したトレーニングジムのカーブス。
他には絵描き界隈に馴染みのあるskeb(イラストレーターさんに絵の依頼を気軽にできる)なんかは、ブルーオーシャンといっていいでしょう。
現在のイラストの流行
現在の絵描き界隈の問題点はこれでわかりました。
では、今求められているイラストはなんでしょうか。
断言しますが、2022年現在はlive2Dに関するイラストです。
僕は3年ぐらい前からずっとVtuberを見ていて笑、正直ピークはすぎてしまったと思っていたのですが、Vtuberになりたい人はまだまだ増えてます。
上記のココナラやスキマでも、絵のランキング依頼はほぼVuteber関連です。
僕も実際に自分のlive2Dを作ったことはありますが、けっこうたいへんだし勉強も必要な技術で納得といえます。
今後の流れ
僕個人の考えですが、歌ってみたイラストなど、動画関連は伸びると思います。
また、○○系の漫画動画、のようなジャンル。
要は読み切りで、短い時間で見ることのできる漫画動画ですね。
ほかにはメタバース関連。
サマーウォーズや竜とそばかすの姫のような、仮想空間関連で、イラストの仕事は増えるんじゃないかな~と感じています。
では絵以外にどのような武器を持つべきか
ただ絵がうまいだけ、絵が描けるだけでは競争率が激しすぎてどうしようもありません。
なので、違う武器を身につけて差別化をはかるべきです。
背景を描いたり、絵柄を特化したり、他の人が苦手とするジャンル(車やバイクなどの乗り物、食べ物や建造物とか)などを描いたり。
また、僕はブログと合わせて漫画にすることを選びましたが、何かと組みわせることもおすすめです。
有名イラストレーターのVtuber化
真面目に論じられているところを見たことないのですが、有名イラストレーターさんがVtuber化して人気になっているのって、けっこうなトピックだと思うんですよね笑
インターネット上における、人気の集め方の基準が昔とくらべてだいぶ変わったという印象です。
今後は絵描き+○○という、もっと違った肩書が増えていくような気がします。
思いきって趣味にしてしまうのも手
あとは、もう極論なんですけど、絵を描くことを仕事にしないのがいちばん精神衛生上いいような気もします笑
僕は最近、REALITYという、誰でもVtuberになれるアプリをしているんですけど。
そこで10代で絵を趣味にしている人がたくさんいて。
そういえば絵を描いていて最後に楽しいって思ったのっていつだったっけ…と思い返しましたね笑
おそらく、絵を描いていてつらいと思うときって、人気が出ないか仕事がこないか、その2択のような気がします。
まとめ
以上、イラストレーター(絵描き)界隈がレッドオーシャン化している、というお話でした。
実は、この記事を書こうと思った背景があります。
それは、検索しても絵描き/レッドオーシャンをタイトルにした記事がなかったからなんですよね。
僕みたいに絵を描きつつマーケティングに興味のある人間はこのキーワードで検索したりするので、ある程度の需要はあるのかなぁと。
ただ正直、僕もレッドオーシャンの真っ只中にいてどうにか這い出ようとしている最中なので笑、また何か進展があったら記事にしていきたいと思っています。
似たような心境の方はぜひコメントやフォローをしてくれると嬉しいです。