こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、Vtuberの配信などでよく見かける、「圧」の元ネタを調べてみました。
結論からいうと、確定できる元ネタや発祥は見つからなかったです。
ただ当サイトの仮説としては、2019年初頭ごろ、Vtuberの戌神ころねちゃんや桐生ココちゃんの影響で、「圧」の意味が物理的なものだけでなく精神的なものを指すことが大きく広まった可能性が高いかと。
それはそうの元ネタ↓
ごめんての元ネタ↓
ないなったの元ネタ↓
筆者が気になったので調べてみることに
べつに当サイトに「圧 元ネタ」で検索にきた人がいるわけでもないのですが、ふと元ネタってあるのかなと思い、調べてみることにしました笑
たぶんですけど、もともと「圧をかける」や「圧がすごい」っていう言い回しって、そんなに日常会話で使うことってなかったと思うんですよね。
ところが、Vtuberの配信などを見ていると、かなりの頻度で「圧」という言葉を見かけるので、何か理由があるのかなと思い、ちょっと調べてみることにしました。
「圧」の意味
基本的に、「プレッシャーをかけている」、「威圧している」、といった意味合いで配信などではよく使われていますよね笑
筆者の話をすると、たとえばネットを見ていて、ものすごい主張が激しい写真などが出てきたときに、「圧がすごい」とたまーに使うぐらいのものでした。
なんでしょう、仕事中や普段では、「圧をかけたりかけられたりする場面」がなかなかないので、どこかネットスラングのように感じられるのでしょうか。
辞書を調べてみると
物理的な意味で圧を加えるという意味はもちろん載っていましたが、精神的な意味の「圧」も一部の辞書には載っていました(すべてではない)
上記によれば、「俗に、相手を威圧する力。圧力」とされてるんですよね。
…で、ほかの辞書にはこのような説明が載っていないことから、もともとは物理的な意味だが、転じて「相手を威圧する力」にやはり意味が変わってきた、という推測が合っている可能性は高いといえそうです。
漫画のBLEACHに霊圧という言葉が存在
「圧 元ネタ」のみで検索すると、漫画のBLEACHに出てくる霊圧という言葉がヒットします笑
僕はBLEACHを読んだことがあるのですが、「霊圧」という言葉はほぼ「気配」と同義で、ドラゴンボールでたとえるのもどうかという感じですが「気」のような意味合いです。
BLEACHはかなり知名度がある漫画で、「霊圧」も非常にサブカル界隈で有名な単語だと思われます。
なので、「圧」を自然に使う下地になったという可能性もゼロではなさそう…ですがなんともいえません笑
確定はまったくできませんが、もしかしたら影響している可能性はあるでしょう。
最近の漫画で「圧」がタイトルに入ったものが散見
- 上司の圧が強すぎて恋ができない1(2021年)
- 圧の強い妹はお嫌いですか?(2022年)
- 義母の圧がスゴいんデス!(2021年)
ざっと調べたところ、これ以前に最近の「圧」の使い方のタイトルは見つけられませんでした。
ツンデレなどの言葉が広まったあと、ラノベなどのタイトルに普通に入っていった記憶がありますが、これを見るかぎり「確実に圧という言葉が新しい意味で広まっている」と考えられるのではないでしょうか。
圧の元ネタのまとめ
結局、元ネタらしいものは見つかりませんでしたが、最近になって漫画のタイトルが増えたこと、辞書などの情報から、本来の意味から少しずつ現在の意味へと転じている可能性が高い気がします。
僕はこのサイトをやり始めてから、けっこういろいろな語源や元ネタを調べているのですが、その経験上、まだまだこの意味合いは広がる余地がある予感がして、ひょっとしたら日常会話で使う日がくるかもしれません笑
2018年に「圧」の記事を発見※2022/12/04追記
2018年9月に「圧をかける」、といった使い方ではありませんが、「圧」をテーマにした記事がありました。
ただ、それでも2018年9月と比較的最近です(逆をいうとそれ以前が見つからない)。
ちなみにふと気になって調べたのですが、「圧迫面接」という文化が問題になりだしたのが、2014年ごろでした。
このあたりから、圧=威圧という言葉の転換が少しずつ進んでいたのかもしれません。
Vtuberの「圧」の発祥を調べてみる
Vtuberが発祥かどうかはわかりませんが、いつごろから使われたかを調べてわかることもあると思うので、V界隈に限定して、可能な範囲で調べていこうと思います。
で、僕がよく見ているホロライブというVtuberグループの中に、「圧」キャラで有名な(?)、戌神ころねちゃんがいて、動画を検索してもほぼほぼころねちゃんが出てきますし、彼女を中心にひとまず調べてみることにしました。
戌神ころねちゃんの動画を遡って「圧」コメの初出を調査
ホロライブの最初のころの動画は許諾関連で消えていることも多く、また筆者の体力的な問題もあり笑、あくまで大まかではありますが調べていこうと思います。
話はそれますが、調査するため久しぶりにころさんの初期衣装姿の配信を見たのですが、なんだか当時を思い出して懐かしくなりました笑
で、最初は動画内のチャットを検索しようと思ったのですが、これをやると目にダメージが明らかにたまるのでw、YouTubeのコメント欄に「圧」が初めて出た日を見つけていくかたちに。
ちなみに、ころさんは初回配信で、リスナーから「ゆびゆび~」と指を集める挨拶を作りたい、といった趣旨の発言をするのですが、このときのYouTube欄にはまったく「圧」という文字はありませんでした。
2020年2月に「圧」切り抜き
2020年2月に、ころさんの圧をまとめた切り抜きがあり、実際にその近辺の配信を見たのですがすでに「圧」はコメントにも浸透していました笑
ただですね、それ以前の動画を見ても、コメント内に「圧」をぜんぜん発見できないんですよめw
理由は3つほどあって、まずは今よりも初期はコメントが少ないこと、タイムスタンプを記録してくれてる系のコメントがない、半分ほどは海外ニキのコメント、といったぐあい。
で、ころさんが圧をかける場面っておそらくなんパターンかあって、耐久配信で寝るリスナーに向かって「寝ないで?」っていうのがいちばんオーソドックスなのかなぁとは思いました。
ただ、それだと調べるのにキリがないし、耐久配信のコメント欄を見ても「圧」に言及しているリスナーはおらず。
このまま迷宮入りかと思いきや、とある方法を思いつきまして。
スパチャ読み時間帯の配信をチェックしてけば、「圧」のコメントがあるのではないかと(リスナーとのやり取りが主なので)。
スパチャ読みタイムを中心に調査
2019年12月27日の配信で、1:21:10あたりで「圧ですかw」というチャットを発見。
2019年11月20日におこなわれたこちらの配信では、ゲーム後にリスナーさんに「盛り上がったと思う」か「盛り上がらなかったと思う」かをアンケートしていて、盛り上がったと思うのほうの色が赤く、「赤の圧がすごい」というチャットが流れる瞬間がありました笑
で、このあと10月の配信も見てみたのですが、とくに「圧」に言及されているチャットはなく、戌神ころねちゃんにかぎっていえば、2019年の終わりごろに「圧」という言葉がリスナー含めて使われだした可能性が高い可能性が浮上した次第です。
2019年終期、Vtuberはどんな時期だった?
ホロライブ4期生の桐生ココちゃんが、2019年12月25日にデビューしています。
さらにココ会長はあさココというホロライブをテーマにしたニュース番組を当時配信していたんですよ。
仮説のひとつとして、あさココや、ココ会長のTwitterなどを発祥として、「圧」が生まれた(広がった?)かもしれません。
まず理由のひとつとして、ココ会長はバイリンガルで難しい日本語も知っていたが、わりと言葉遣いが独特で個性的なワードセンスをしていたこと笑(クソザコなど)。
さらに、ホロライブの先輩後輩ネタなどもあったりして、自分が新人ということをネタとして有効活用していたので、「圧」という言葉が使われやすくなったかもしれません。
ほかのVtuberで「圧」を検索しても、たとえばころさんの圧まとめよりも数ヶ月あとだったりするので、もともと「圧」が物理的なものだけでなく、精神的なものに使う文化が日本全体に多少あったかもしれませんが(圧迫面接など)、漫画などのタイトルに最近使われたことなどを鑑みると、戌神ころねちゃんなどを中心としたVtuberが「圧」の転じた新しい意味を浸透させた可能性が十分高い、という結論に当サイトではいたりました。
まとめ
以上、「圧」の元ネタや発祥の調査結果でした!
Twitterなどを見てみるとひょっとしたらまた違った結果かもしれませんし、僕はこの数カ月後からホロライブを見始めるので、当時リスナーじゃなかったことが本当に悔やまれるなぁという感じです笑