こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、Vtuberの配信などでよく見かける、「ミュート芸」の元ネタを調べてみました。
結論からいうと、YouTubeのアーカイブ検索からみて発祥がVtuberとみてまず間違いないです。
ただそれがにじさんじ発祥かどうかは断定できなかったのですが、当時の状況から考えてにじさんじから生まれた可能性が高く、所属ライバーやリスナーから「ミュート芸」という言葉が生まれたものだと思われます。
さらに、調査の結果、あくまで仮説ではありますが、最初に「ミュート芸」を広めたのはぐんかん(郡道美玲と神田笑一のコンビ名)およびその切り抜きではないかと当サイトでは結論づけました。
くしゃみ助かるの元ネタ↓
圧の元ネタ↓
それはそうの元ネタ↓
ミュート芸とは
「ミュート芸」とは、配信者が自分の音声をミュート(無音)にした状態で、気づかずにそのまま配信し続けてしまった失敗を指し、その際にチャット内でリスナーが指摘するときによく使われる言葉でもあります。
僕はVtuberの配信を見続けて、4年近くはたっていると思うのですが笑、気づいたときにはすでにこの言葉が生まれていた印象です。
ふと気になって、いつから生まれた言葉なのか、元ネタはあるのか調べてみました。
そもそもVtuber発祥なのか
「ミュート芸 元ネタ」で検索してみると、Vtuber界隈で使われる言葉としてごく当然のように言われています笑
それは間違っていないのですが、Vtuberジャンルってさいきんできたじゃないですか。
そのまえに生配信する文化はあったわけで、たとえばニコ生やツイキャスでそのような言葉があってもおかしくない気がするんですよね。
というわけで、まずは本当にVtuberの配信から生まれた言葉なのかを、可能なかぎり調べていきたいと思います。
ミュート芸を解説した記事を調査
Googleで検索してみたところ、意外にも記事はすべて2022年のものであり、この辞典でVtuber発祥の可能性がかなり高くなってきた気がします。
続いて、YouTubeを検索してみたところ、タイトルに「ミュート芸」とついている動画で最も古い投稿日は2019年7月でした↓
調査方法としては、「ミュート芸」で検索し、アップロード日でソートしてから、とにかくマウスホイールで下に下にスクロールしていった感じです笑
その後も連続してにじさんじの切り抜き動画が続くことから、ミュート芸がVtuber発祥とみて間違いないとみていいでしょうね。
断定できないが、発祥を推測
にじさんじからなのか、または他のグループや個人勢からかはこの時点で確定できませんが、当サイトでは「ミュート芸」はVtuberが発祥だと結論付けます。
ただ、こういった流行語が個人勢から生まれるとは考えづらく、当時から企業勢は非常に人気だったため、単純に考えればまず企業勢が発祥だとは思いますね。
しかしそれが「にじさんじ」なのか、ほかのグループかどうかはちょっとわかりません笑
YouTubeの過去ログから考えると、かなり高い確率でにじさんじだとは思いますが、ちょっと断定は避けておきたいところです。
にじさんじだと過程したうえでの仮説
あまり人気うんぬんの話は言いたくないのですが、当時のにじさんじ(2019年中頃)は、みれロアが流行ったり御伽原江良ちゃんのデビュー直後だったりと、それまでデビューが連発されていてやや疲労感があったときに、少人数デビュー制となって再ブームになってきたあたりだったと思います。
全員の配信もチェックできませんし、断定はできませんが、そういった事情などを鑑みつつ発祥をあえて考えてみると…。
ミュートで笑いをとったり、ミュート事故が起きることはそれまでも頻繁にあったが、ミュート芸を広めたのはぐんかんなんじゃないかなと。
Googleでミュート芸を検索してみると、にじさんじの叶さんも出てきますし、叶さんの可能性もかなり高い気がします。
ただ当時、とくに「ぐんかん」のカップリングの人気が凄まじかった記憶があって笑
で、「ミュート芸」の切り抜きのアーカイブを遡ってみると、いちばん最初にあるものがぐんかんのため、状況証拠から考えてもこの結論がベターなのかなと僕は思いました。
正確にいうと「ミュート芸」という言葉をはじめに言いだしたのが誰かはわかりませんし、リスナーが言い出したのか配信者が作ったかもわかりませんが、最初に広めたのはぐんかんやその切り抜きが高いと筆者は考察した次第です。
【考察】ミュート芸が生まれた理由や由来
にじさんじからなのか、または他のグループや個人勢からかはこの時点で確定できませんが、当サイトでは「ミュート芸」はVtuberが発祥だと結論付けました。
さて、最後になぜ「ミュート芸」という言葉が生まれたか考えてみようかと思います。
ミュート芸という言葉が生まれた理由
ざっと考えてみて、理由としては以下のとおり。
- 顔を隠し配信画面を映しながら、音声だけを消す操作が難しい
- OBS(配信ソフト)でミュート状態かどうかやや確認しづらい
- アバターの口が動いているのが見えるので、間違ってミュートしているのがリスナーもすぐわかる
実は筆者も短期間ですがVtuberをやっていたことありまして笑(元同人作家で絵も描けるので、自分でLive2Dを作成)、実際に何度か配信もしてました。
やってみた感想なのですが、それまでの普通の配信に比べて、Vtuberの配信って操作が少し複雑になってるんですよね笑
まず今まではそのまま画面を移せばいいので、音声をとくにいじることってあんまりないわけで。
さらに顔を隠したままおこなう放送でも、そんなに操作は変わらないわけです。
ただですね、WEBカメラを入れつつ、ゲーム画面とアバターを映しながら音声を入れるとなると、ミキサー関連と配信ソフトのふたつの操作が加わるんですよね笑
とくにVtuberはアバター必須となるので、配信ソフトもOBSのようなソフト(画像やキャプチャを配置可能なもの)になるわけですが、ニコ生やツイキャスはほかの簡単なソフトでも全然配信できますが、VtuberはOBS必須。
そのOBSでミュートかどうか確認するには、コメント以外では音声パラメータしかないんですけど、音声パラメータって画面の下の方にあって見にくいし、近くにPC音のパラメータなどもあるのでチェックしにくかったりします。
極めつけは、アバターで口の動きだけはわかるので、今本人が喋っているのがわかること。
くわえて、本人の細かい状況や表情がわからないため、コメントで教えてあげないと、といった状況にVtuberはなりやすいのかなとも思います笑
長々と書いてしまいましたが、以上のような理由により、Vtuber特有の配信環境が、「ミュートになってしまう失敗の増加」「リスナーがミュートを指摘しやすい環境」を作り出し、結果として「ミュート芸」という言葉が生まれたのではないでしょうか。
ミュート芸の由来を考察
理由の仮説を考えてみましたが、以下のとおり。
- 「ミュート」だけだとやや棘があるので柔らかい表現が必要だった(Vtuberの配信のリスナーは好意的な視聴者が多い)
- にじさんじは芸人が多いという風潮から発想して芸がついた
- 配信がミュートだと、配信者はそれをボケてごまかすことが多いため、転じて芸がついたのでは
Vtuberが配信をミュートにしたまま気づかない状況としては、最も考えられるのが「配信してすぐ」、次に「トイレなどの退出」、あとは「くしゃみや私用」など、このあたりが考えられます。
で、たとえば「ミュート」と連発すると、チャット欄がややざわつくわけですよ笑
基本的にVtuberってほかの生配信サイト(ニコ生だったりツイキャス)に比べて、新規リスナーが見にくるというよりは、固定リスナーがチャットを打って、皆そのVtuberさんを好きで見にきてくれていることがほとんどです。
ゲームの進行やらなんやらでたまに荒れたり、配信者さんによって違いはありますが、かなり平和だし皆そのチャンネルのVtuberさんへの好感が非常に高いので、なにか表現をやわらげる必要があったのではないのかなと。
また、当時からにじさんじは芸人集団として有名で笑、それも多少は関係あるかもしれません。
ただ僕が個人的に思う理由としては、配信はじめてすぐにミュートになっていた場合、その配信してるVtuberさんは「いやいや知ってたよ」とか「わざとわざと」とごまかすパターンが非常に多く、それを茶化して「ミュート芸」となった、というのがまあ自然な流れなんじゃないかなと想像します笑
まとめ
以上、ミュート芸の元ネタや発祥を調べてみました!
Vtuberの配信でかなり見かけるフレーズであり、仮説ではありますが元ネタが見つけられてすっきりした次第です。