
この記事では、「英語は3語で伝わります 中山 裕木子 (著)」を読んだ感想、その内容を要約して紹介します。

英語初心者の方は絶対読んでほしい
本書のメリット・デメリット
- 初心者でも英語が簡単に使えるようになる
- ただし、この本で学ぶ内容は「書く専用」(※僕の意見です)
- でもオンライン英会話など、まず話すステップとして超有益
最初に結論
この本は英語初心者にとって、本当に超役立ちます。
ただし、著者さんが複雑な技術書などをわかりやすく伝える、テクニカルライティングの仕事が専門だからか、書くことにのみ特化されていると感じます。
Amazonレビューにもありましたが、会話やリスニングにはあまり役立たないと思います。
(※そもそも「3語で伝わる」というタイトルだからそれはそうなんだけど)
それでも初心者には役立つ
ただ、僕の意見として、正直そこまで初心者は必要ないじゃないんでしょうか。
そもそも、まずチャットなどで英語でなんて言ったらいいかわからない笑
ほかには、オンライン英会話で喋る言葉が出てこない笑
そんなかで、この本を読むと、いちばん大切な英語に対しての苦手意識が消えると思います。
細かい文法や単語を知らなくても、ちゃんと伝えられるんだと。
ただし後半は難解
ただ、いくつか注意もあり。
本の後半はそこそこ複雑です笑
あと、単語の名前とかめっちゃ出てきて、中卒の僕はちんぷんかんぷんの極みでした笑
ただ、そういったことも差し引いても、初心者にはおすすめです。
Audibleだけだとわかりにくい部分も
僕は2倍速のAudibleで初めは聴いたのですが、少しわかりにくかったです(とくに後半)。
それ2倍速で聞いてるからじゃん、という話なんですが、たとえば他の英語の本ではそれでも内容が理解できました。
結果的に、あとで図書館でも借りて、文章を読んで理解を深めました。

ここから本編の要約と感想になります
「3語の英語」の基本
3語の英語とは→主語+動詞+目的語
3語の英語を使うメリット
- 結論がすぐ伝わる
- 組み立てやすくなり、誤りが減る
- コミュニケーションのスピードが上がる
また、学校で習った「イディオム」はいらないそうです。
対する僕は、そのイディオムとやらを習った記憶さえなかったですが笑
Googleさんで調べたところ、イディオムというのは、日本語でいう慣用句(お約束のフレーズ)らしい。
日本人はbe動詞を使いすぎる傾向あり
be動詞を使わないほうが簡単、また使うと意味を間違えやすい。
be動詞(amなど)を使うときは、~です、~ある、などの静的な表現。
使わない方法(3語)で、~する、~で、などに置き換える。
3語を使う理由、その背景
主語、動詞、目的語、この3つを使って簡単な英語の表現にする。
英語は必ず主語が必要となり、あなたや私を隠す日本語とは文化が違う。
I、You、We、具体的なもの、抽象的なもの、など主語を探そう。
3語の英語は「動詞」が重要

ここから少し複雑になりますが、自分といっしょに覚えていきましょう!
動詞には2種類ある
他動詞
後ろに他の単語が必要なものが、他動詞。
※例I like English
自動詞
後ろに他の単語が必要ないものが、自動詞。
I go
自動詞の後ろに言葉を付け加えたい場合は、toをつける必要がある
I go to University
動詞にはこの2種類があり、簡単に使えて応用がきく、他動詞を使って英語を3語で使いまくろう、というのが本書の趣旨にあります。
他動詞を使って英語を3語で伝えよう!
単語は「暗記」ではなく「イメージをつかむ」
このあとのコラムで、英語に暗記は必要ないというものがあります。
暗記というよりも、重要なのはイメージをつかむこと、と。
そのためには、動詞(単語)の意味を覚えるのではなく、イメージを画像として覚えることがてっとり速い。
具体的には、単語をグーグル画像検索で調べると、その動詞がもつ大まかなイメージがわかるようになるそうです。
能動態と受動態
文章には、さらに能動態と受動態が存在する。
簡単にするには、能動態を使おう。
能動態
Anyone can use English
(誰にだって英語は使える)
動作主(人や物がメイン)→能動態
受動態
English can be used by anyone
(英語は誰にだって使える)
動作を受けるものがメイン→受動態
ここから本のなかでは例文がしばらく続くのですが、人以外の能動態は、「The~」がついていることが多かったです。
Tzx price includes tax
The manager started the project
まとめると、能動態のほうが簡単→そのためには主語が必要→伝えたいことの主語を考える、といった流れ。
否定の文章を肯定にしたほうが簡単
否定の文章は難しいし伝わりにくいので、肯定の文章に変えましょう、とのこと。
肯定の文章に買える方法
- 肯定形+「no+名詞」
- 反対語を使う
- 動詞部分を買える
以下は、その実際の方法。
I have no idea
(アイデアが浮かばない)
I dislike English
(私は英語が好きではない[嫌いだ])
I skipped breakfast this morning
(私は朝ごはんを食べなかった)
次にあるコラムの要約
?英語で伝えるとは
✕日本語を英単語で置き換えることではない
✕決まり文句を場面にあわせて覚えることでもない
英語で伝えるということは、誰でも知っていて、誰にでも使える表現で、新たに英語を組み立て直すこと

次にある「ほかにも文を簡単にする方法」は、僕にとって難しかったのですが、あとで役立つかなと思ってメモしておきました。
ほかにも文を簡単にする方法
冠詞theは、「すでにそこにあるもの」、「コミュニケーション双方にとってわかっているもの」を指す。
よって、theを使わないことで「もしあったら」というニュアンスになり、ifを使わず表現できる。
ほかにも、動作を主語にすることで、whenを使わず表現できる。
3語の英語の組み立てパターン
主語は次の4パターンから選ぶ
- 人
- モノ
- 動作
- This:直前に伝えた「このこと」
主語が人の場合→IかWe
モノの場合→「モノが」「する」「何かを」
動作→動詞+ing(動名詞)を使う
This→直前に伝えたこのこと(Thatでも大丈夫)

ここから、動詞一覧となっており、はちゃめちゃに長いので注意してください💦
基本動詞をおさえる
have
(持っている)※実際に人が物を持ってる場合
has
(人以外、状態や属性を持っている)
use
(使う)
uses
(人以外、使用する、採用する、活用する)
include
(含む)
includes
(人以外、含む、含まれる、備える、~などがる)
find
(見つける)
found
(人以外、見いだす、わかる、探し出す、知る)
本書に使われてる動詞一覧
主語は「人」
like
~が好きである
dislike
~が嫌いである
enjoy
~を楽しむ
人が行う具体的な動作・行為
~にメールする
visit
~を訪問する
meet
~と合う
marry
~と結婚する
buy
~を買う
sell
~を販売する
plan
~を企画する
forget
~を忘れる
teach
~を教える
study
~を勉強する
attend
~に出席する
access
~にアクセスする
read
~を読む
misread
~を読み違える
leave
~から去る
refuse
~を断る
find
~を見つける
approve
~を認める
disapprove
~を認めない
understand
~を理解する
misunderstand
~について誤解する
主語は「人」か「モノ」
主語は主にモノ
contain
~を含む
involve
~を伴う
主語は「人」か「モノ」
require
~を必要とする
need
~を必要とする
achieve
~を達成する
cause
~を引き起こす
allow
~を許容する
permit
~を許す
enable
~を可能にする
disable
~を不可能にする
主語は「人」か「モノ」、目的語が「人」
surprise
~を驚かせる
interest
~に興味を持たせる
attract
~をひきつける
move
~を感動させる
irritate
~をイライラさせる
disturb
~の邪魔をする
interrupt
~に割り込む
annoy
~をいやがらせる
troubie
~を困らせる
scare
~を怖がらせる
主語は人もモノも可能(具体的な動作)
start
~を開始する
open
~を空ける
save
~を節約する
skip
~を飛ばす
send
~を送る
lose
~をなくす
bring
~を連れて行く
help
~を助ける
hit
~を直撃する
treat
~を取り扱う
touch
~に触れる
guide
~を案内する
pass
~を通過する
fail
~に失敗する
face
~に直面する
shift
~を移す
enter
~に入る
reach
~に到達する
lead
~を率いる
mislead
~を誤った方向に導く
reject
~を拒絶する
accept
~を受け入れる
answer
~に答える
join
~に参加する
revise
~を改訂する
move
~を動かす
change
~を買える
delete
~を削除する
develop
~開発する
expiore
~を探究する
interpret
~を解釈する
improve
~を改善する
place
~をおく
assemble
~を組みたてる
veil
~を覆い隠す
unveil
~を発表する
lock
~を施錠する
unlock
~を会場する
cover
~を覆う
uncover
~を解き明かす
connect
~をつなぐ
disconnect
~を切断する
surround
~を取り囲む
complete
~を終える
主語は「「人」も「モノ」も可能。意味を伝える明快動詞
outnumber
~より数がまさる
outweigh
~より重みがまさる
outperform
~よりパフォーマンスがまさる
double
~を2倍にする
triple
~を3倍にする
feature
~を特徴とする
highlight
~を強調する
benefit
~に恩恵を与える
replace
~に取って代わる
reiocate
~を移動する
approach
~に近づく
maximeze
~を最大にする
~を最小にする
identify
~を特定する
clarify
~を明らかにする
determine
~を決める
主語は「人」も「モノ」も可能。目的語は主に「モノ」
use
~を使う
have
~を持っている
include
~を含む
show
~を見せる
provide
~を提供する
outline
~No概要を述べる
summarize
~の要点をまとめる
ezplain
~を説明する
describe
~を描写説明する
discuss
~について話し合う
cut
~をカットする
reduce
~を減らす
raise
~を上げる
lower
~を下げる
increase
~を増やす
decrease
~を減らす

ここで動詞一覧は終わりとなります!
現在形などの考え方
現在進行系と現在形の違い
- 現在進行系は今の1点を表す
- 現在形は今の一帯を表す
過去形と現在形の違い
- 過去形は現在と切り離された過去の一帯を表す
- 現在形は今の一帯を表す
現在完了形とは
過去から今も効果を生み出し続けていること。
※僕は過去現在形、といった意味で覚えるのがわかりやすいと思いました。
自生は、現在形、現在進行系、過去形、この3つのみでOK。
助動詞の使い方
助動詞は、動詞にぼやかしフィルターをかける
例文
He will help me
He can help me
He may help me
can | 可能 | ~することが可能である |
may | 許容 | ~してもかまわない |
will | 意思 | 絶対に~する |
must | 必然 | 絶対に~しなければならない |
should | 推奨 | ~したらよい |
確信の度合いの強さ
must,will,should,can,may
左ほど強く、右にいけばいくほど確信度合いが低い。
前置詞について
前置詞とは、名詞と他の語の関係を表す。
at→シャープなポイント(ピンポイントで示す)
in→広い場所や長い期間の中(大きな何かに含まれてる)
on→接触、押し付けられている感じ(なにかの上にのったりひっついている)
from→起点(スタート地点だけ)
to→方向と到達点(方向とゴールを示す)
for→到達点に向かう方向(方向だけ示す、ゴールは示してない)
during→期間中ずっと(スタートからゴールまで)
over→上にある面のイメージ(上から覆いかぶさってるもの)
under→overの反対
above→基準よりも上のイメージ(上にピンポイントで離れている)
below→aboveの反対
across→端から端まで
through→通っていく
betwwn→個々の間
among→複数の中
before→~の前に
after→~の後に
until→~まで(ずっと)
by→~までに(起源)
by→手段、動作主
with→持っている、使っている
まとめ
以上、英語は3語で伝わりますの要約と感想でした(…疲れた)。
実は、後半、さらに難解なのですがもう僕はギブアップしました笑
明らかに初心者の自分がやる内容ではない(たぶん高校とか大学出て、文法とかが詳しい人向け)
おそらく、ある程度わかってる人があえて省略する感じだと思います。
そして、僕がこの本のAudibleを聞いていちばん思った感想は、とにかく動詞の種類を全部知りたい、というものでした。
実は、ほかの本やアプリをやっていても、名詞一覧とかはあるんですけど、動詞一覧ってなかなかないんですよね。
この表を含め、Audibleだけだと後半は理解が難しそうといった印象です。
本当に長くなりましたが、短くぎゅっとまとめると、
- 英語は主語・動詞・目的語の3語で伝える
- 否定や時制も、工夫次第で3語になる
あとは、動詞を覚えるには、Google画像検索がおすすめ、というのを忘れないようにしたいです。
他の本にもありましたが、英語は暗記ではなく、イメージで覚えるのが最も効果的というのは体感的にもすっごいわかります。