こんにちは、つむぎゆりです!
今回は、Vtuberの配信のチャット欄でよく見かける「くしゃみ助かる」の元ネタや発祥を調べてみました。
結論からいうと、断定はできませんが、当サイトの結論はシャドウバースのローウェンが元ネタです。
ミュート芸の元ネタ↓
圧の元ネタ↓
それはそうの元ネタ↓
くしゃみ助かるとは
主にVtuberがくしゃみをして、そのあとにリスナーが打つお約束のチャット定型文です笑
意味合いとしては、Vtuberはアバターがあるため、生身の配信者よりもキャラ性が高い傾向がありますが、そんななか素の部分を見られてうれしい、といったものになります。
2023年でも頻繁に見かけるフレーズ
筆者はVtuberを見始めてだいたい3年近くは経過していて、かなりヘビーリスナーだと思われるのですが笑、もう最初から「くしゃみ助かる」は浸透していましたw
この記事を書いている2023年現在でも、まだまだ現役であり、おそらくこのまま残っていく文化だと思われます。
ただ変わったことといえば、配信者さんがくしゃみのことをあまり言及しなくなったり、昔よりもミュートにする人が少なくなった印象です。
おそらくですが何年もお決まりのネタとなっているので今更感(?)があるのと、くしゃみをするとスパチャ(後述)がもらえるという謎の文化があったり笑、そういったことなども関係している気がします。
なぜくしゃみ助かるが生まれたか
今でこそVtuberはだいぶ一般的になりつつありますが、当初は今よりもかなり異質の存在で、かつロールプレイしてなんぼみたいな風潮もありました。
そんななか、プライベートな部分が見られてうれしい、といった意味合いで誕生したんだと思います。
…ただ、上記の理由は優等生の模範的な回答だと思っていて笑、ほかにもいくつか理由がある気がするんですよね。
まず、初期は今以上に女性Vtuberが多く、単純にくしゃみをする声自体がかわいい、恥ずかしい部分を見られた(聞けた)ことの嬉しさなど、アイドル的な要素が多分にふくまれてた可能性があるかと笑
ちなみに、派生語として、「○○助かる」というのがあって、ふだんは自分の名前が一人称のVtuberが、「あたし」などと普段の呼び方になると、「あたし助かる」となったりもしますw
「かわいい」や「大丈夫?」でない理由を考察
ただですね、思うに「助かる」ってちょっと謎な気がしますよね笑
Vtuberに女性が多く、しかもかわいい声の配信者が多い、絵もかわいい、そんな子がくしゃみをしたなら、普通に考えれば「くしゃみかわいい」や「かわいい」で、「助かる」ってならないと思うんですよw
しかもたとえばVtuberが咳をすると、「大丈夫?」と体調を心配するようなチャット欄となり、決して「助かる」とはなりません。
まあ「咳=風邪」、「くしゃみ=必ずしも風邪とはいえない」気もしますが、なぜ助かるとなったかは謎のままなんですよね。
あくまで僕の仮説なのですが、一時期「てぇてぇ(尊いという意味)」という言葉が流行りましたが(若干今は衰退気味)、「Vtuberという新しい文化に対して、くしゃみをありがたがる新しい言葉」が必要になったのではないでしょうか。
どういうことかというと、たとえば顔出ししてるめっちゃかわいい配信者がいたとして、咄嗟にミュートするにしろしないにしろ、配信中にくしゃみするとしたら、おそらくかわいいくしゃみを意識して出すと思うんです。
そうなると、今までだったら「くしゃみかわいい」で済んでたと思うんですよね。
ところがVtuberは生身の姿が見えないわけで(生身の姿はないことになってるけど)、謎な部分が多く、リスナーとしては素の部分が見えるとより嬉しさが増す環境にあった。
そこで、演技しにくい「くしゃみ」が出ることによって、「今までの配信者がするくしゃみと、Vtuberがするくしゃみの意味合いが変化」し、「くしゃみに反応するリスナーも変化を余儀なくされた」のが真相ではないでしょうか。
ちなみに、くしゃみは「助かる」なのに、咳は「大丈夫?」なのは、単純に生理現象として比較できないのと、咳は聞いていてけっこう痛々しい感じもあるからじゃないかなと笑
くしゃみとスパチャ
おそらく説明不要ですが、YouTubeではスーパーチャットと呼ばれるお金を払ってコメントを打つスパチャというシステムがあり、Vtuber界隈では配信者がくしゃみをすると「くしゃみ助かる」というスパチャが流れるのがそこそこお決まりの文化となっています笑
くしゃみで家が建ったとか、くしゃみがガンに効くなど、さまざまな逸話も生まれるほど笑
ちなみにこの文化も2022年現在、普通に健在してますね。
このくしゃみスパチャ文化が生まれた理由は、考察するにスパチャっていろいろな意味合いがあって。
スパチャが打たれる理由に、「配信者に好意やお礼を伝える」、「ねぎらいやお祝い」、「ゲームなどの攻略情報を教えたい」、といったもの以外に、「ノリに応じて」という部分も少なからずあり、笑える範囲の悪ノリといった意味合いなのかなと思われます。
くしゃみ助かるの発祥を調査
というわけで、くしゃみ助かるの元ネタや発祥を調べてみたいと思うのですが、おそらく「これが元ネタ」、といったものは確定できない気がするんですよね笑
ただ、ある程度の発祥の時期は調べられるはずなので、果たしてこの調査にどれほどの意義があるのかはわかりませんが笑、しばらくお付き合いいただければ幸いです。
元ネタの説をふたつ発見
ニコニコ大百科に、元ネタであろう由来が考察されていました↓
元ネタ説を要約すると、以下のとおり。
- シャドウバースのキャラ、ローウェンのセリフに「助かる」があり、ニコニコ動画内などで普及した
- 因幡はねるの配信で助かるが使われ、それがVtuber界隈に波及した
ちなみに、僕はシャドバ(シャドウバース)に詳しくないのですが、エモートとは「オンライン対戦で相手に投げかけられる言葉」とのこと。
どのくらい有名かというと、LINEスタンプに使われるほどで、かなりの知名度を誇っていたと思われます↓
また、2017年1月に投稿された、ヤンデレ妹MADにローウェンが登場しており、このなかで「助かる」の音声を確認できました↓
くしゃみ助かるをYouTubeやGoogle検索
- くしゃみ助かるに関する最古の記事は、2019年2月に発見
- 2018年11月にくしゃ民を救済する趣旨の動画を発見
ちなみに、上記の動画ではすでに「くしゃみ助かる」がガンガン使われており笑、まず間違いなくこの以前のどこかでくしゃみ助かるが発祥しています。
また、他ブログ情報では、「『助かる』自体はニコニコ動画内発祥では?」という説も見かけたんですよね。
ニコニコ動画内で「助かる」を調査
で、気になってニコニコ動画内を調べて見たんですけど(筆者はYouTubeが流行るまえめっちゃニコニコを見てた人)、主に投稿者コメントのなかで、「~は多めに見てもらえると助かる」のような感じで書かれているのが、いくつも散見されました(2007年ごろから)。
ただ調べていくと、下記のブログのなかで記述されているとおり、有名となったMADのなかで「助かる」と返すことがお約束の流れだったようです(動画投稿は2016年1月)。
また、アカギという有名な漫画のなかに、「死ねば助かる」といったフレーズがあることも、ニコニコ動画のタグなどを見て気づきました笑
結論(と考察)
当サイトが調査したうえで、助かるの元ネタは以下のように結論づけます。
ニコニコ動画やシャドウバースの「助かる」がVtuber界隈にも広がり、「くしゃみ助かる」となった可能性が高い(筆者はシャドバ説を推します)。
明確にこれが元ネタだ、これが発祥だ、とは確定できませんでしたが、筆者は上記のような流れかと思いました。
焦点としては、MADやゲームキャラの口癖がそこまで広がるのか・Vtuber発祥ではなくほかの生配信なのでは、の2点の可能性だと思うんですよ。
ただ、ニコニコ発祥だと思われる言葉で今もV界隈に残っている言葉ってけっこうあって(ここすき)とか、僕はシャドバに詳しくないので断定できませんが、見るかぎりとても人気キャラかつリーダーポジションなので、影響力が高いに違いないと感じました。
また、もしVtuberが誕生するまえに「くしゃみ助かる」が生まれていたら、もっとネットに痕跡が残っていてもいいと思うので、時期的にも上記の元ネタの説得力が高いかなと。
もしこの説を否定できるとすれば、「助かる」自体、ごく普通の日本語なので、どうしても自然発生説が消えないことなんですよね笑
ただ、「助かる」っていう言葉、妙にかしこまってると思うんです。
どういうことかっていうと、少し堅苦しい雰囲気のニュアンスがあって、だからこそ「くしゃみ助かる」というフレーズが面白くもなってるし、印象に残っていると思うんですよ。
自然に発生するにしては、いささか不自然というか、ギャップがあるかなと。
それはニコニコ動画のMADにおいても同様で、「○○助かる」が自然発生するのに違和感があると僕は思うんです。
ただ、それがリーダーポジションのキャラで、しかも人気作品と人気声優(杉田智和さん)が演じていた、ゲームの中で頻繁に使うリアクションに入っている、その騎士団が堅い雰囲気で「助かる」が口癖、となると、現時点の情報ではくしゃみ助かるの元ネタはシャドウバースのローウェン、とするのが自然なのではないでしょうか、という結論で記事をまとめたいと思います笑
まとめ
以上、くしゃみ助かるの元ネタや発祥を調査しました!
助かるはどこからきたんだろうと思っていましたが、騎士のセリフからきたとなると、その畏まった雰囲気にも納得した次第です。