前回↓
米国の経済指標が発表で株価は大きく動く
今回は米国の経済指標のお話です!
日本ではないんですね?
■日本の経済指標で動くこともありますが、米国の経済指標の発表で動くことがほとんどです!
□「なぜなんでしょう? 不思議ですね、ここがアメリカだったら違和感ないんですけど」
■いろいろ理由はありますが、世界の経済の中心が米国だから、また日本の株を主に売買しているのが海外投資家だから、この2点ですね。
□「日本人じゃないんですか!?」
■圧倒的に海外投資家が多いです。
実際に見てみるとわかりますが、経済指標が発表された次の日は、結果によって株価が大きく動くことがままあります。
そもそも経済指標とは
□「あの…、そもそも経済指標ってなんでしょうか?」
■米国全土でどれだけ物が買われているか、住宅が売れたか、失業者率の数は増えたか減ったか、こういったものですね。
要は、会社の利益に関係しそうな情報、といったところでしょうか。
大抵は前年同月比(去年と同じ月)や、前月同月比(1ヶ月前)などと比べ、どう変わったかがパーセンテージで表示されます。
□「たとえるなら、ダイエットが会社で、経済指標が体重や体脂肪率ってこと…ですかね?」
■ま、まあ、それで合っていると思います(最近ダイエット中なんだろうか)
とくに注意すべきはFOMC
□「そのなかでも、とくにこれだけは注意しておけ…」といったものはあるんでしょうか。
■FOMCという、米国中央銀行の声明、ですね。
これによってアメリカの金利政策が決まるのですが、この金利というのが非常に株価にとって大事です。
どのくらい大事かというと、金利が高くなる=おこづかいが減る、といったイメージです。
□「いまいちピンとこないのですが…」
■金利が高くなると会社や証券会社がお金を借りにくくなる→そのぶん市場に出回るお金が減っていきます。
ポジションとは
■ちなみに、「ポジション」とは、株を買って持っている状態のことをいいます。
よくニュースなどで出てくる似た単語としては、「キャッシュポジション」などがあり、これはその名の通り、投資用の資金を現金に買えている状態のことです。
□「株を買う=ポジションを持つ、なんですね」
■ですね
経済指標を無視して失敗した体験談
■実は僕、昔デイトレをしていまして。
□「デイトレというのは、その日のうちに売買をする売買方法のことですよね」
■そのとおり。
そのとき日中は仕事で用事があったので、○○円で買うようにあらかじめ設定しておいたんです。
ところが、雇用統計だったかな? の数字がすっごく前日に悪くって。
そのときは経済指標とかまったく気にしていなかったのですが。
□「なんだか聞くのが怖いですね」
■そして仕事から帰ってきたら、確かに買いたい値段では買えていたのですが、その想定の数倍以上下がっていて。
□「う、うわあ…」
銘柄を買うのは指標が過ぎてから
■上記の話は、デイトレだったので極端かもしれませんが、経済指標が通り過ぎたのを待ったほうが無難です。
□「でも、経済指標が終わったあとに爆上がりすることもあるんですよね?」
■もちろんあります。
そんなこといったら、いつ買っても同じじゃん、という話になりますが「できるだけ安定して利益が出る方法」を探したほうがいいです。
とくに、経済ニュースで○○のイベント前なので買いが控えられている、なんて記述があったときには売買しないほうが無難です。
ニュースを見ていれば重要な指標がわかる
□「経済指標がすぎるのを待ったほうがいいことはわかりました。
そして、それはニュースを見ていればわかるものなんですね?」
■わかります!
□「断言した!」
■みんかぶで平日の午後5時にその日のまとめが更新されていたりするのですが、そういったニュースで必ずといっていいほどイベントが言及されます。
なので、個々の経済指標が覚えられない人も、経済ニュースをチェックしておけば安心です。
重要指標のカレンダーを見てもOK
■もっと気をつけたければ、自らで重要イベントを把握すると手っ取り早いでしょう。
Yahooファイナンスのアプリなどで、「重要度★★★」「米国」などでソートをかければ、米国の大きな経済指標の発表だけが表示されたりします。
□「それは便利ですね。
他の国は見る必要はないんでしょうか?」
■ないです!
経済指標で調べると、世界中の様々なものがあると思いますが、アメリカだけで月に5回以上はあります。
ぜんぶ気にしていたらとてもじゃないですが株が買えないので笑。
選挙、GW、年末年始、夏休みなども注意
□「他に注意すべきイベントなどはありますか?」
■選挙は要注意ですね。
米国や日本の選挙が近いときは、いつも以上にしっかりとニュースを見るべきです。
株をやると、それまで政治に興味がなくても自然と興味が出ます笑
他には、GW(ゴールデンウィーク)、年末年始や、夏休みなども注意ですね。
□「どうしてでしょう?」
■土日祝日は証券会社も休むので、その間は株の売買ができません。
その間に、米国が大幅に下がったりなんかしたら、確実に連休明けで日本も下がるわけです。
□「な、なるほど…」
■ただし、連休前はみんな上記の理由で前もって売られることが多いです。
なので、下がったぶん、連休明けに上がることもあるっちゃあります。
□「結局どっちなんですか!?」
■たとえば2022年の年始など、数日間だけ少し上がりましたが、結局その数日後、米国の経済指標発表で大きく下げたことがありました。
身もふたもない話ですが、その時々に変わるので情報収集が重要になりますね。
□「年代によって日経が高値圏だったり大きく売られたあとだったり、状況が変わりますもんね」
■そういうことです。
まとめ
- 重要な指標発表前は株を買わない
- とくにFOMCに注目
- 経済ニュースとカレンダーを要チェック
■というわけで、次回は見るべき経済ニュースの紹介です。
この講座では散々「経済ニュースが大事」と言っているわけですが、じゃあどのニュースを見ればいいのか、というのをシェアします。
□「ニュースごとに違いはあるんですか?」
■知りたい情報にもよりますが、データを元に話している人や、バックボーンが信頼できる人、中立的なサイトを選ぶことが大事ですね。
…ってここでぜんぶ喋ったら次回のボリューム少なくならない!?
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