前回↓
日経平均株価を制するものは株価を制す
今回は日本の株価指数のお話です!
すごくめんどくさそう…
■めんどくさがらないで!?
□「だって、用語の意味を覚えなくてはいけないんですよね?」
■全部は覚えなくて大丈夫なので、今回は日経平均株価だけを覚えましょう。
ほかの株価指数は、ニュースで出てきたときに意味を調べる程度で大丈夫です。
□「それならできる…かも…?」
■本当はもちろんすべて把握したほうがいいんですけど、とりあえず日経平均と経済ニュースの関連性を知ることが最も大事です。
ほかの指数の重要性は、たぶん毎日経済ニュースを見てれば「あっこれもこういう理由で勉強したほうがいいのか」とわかってきます。
□「本当ですか~?」
■すごい疑われてる!
日経平均株価についておさらい
■前回の記事で日経平均株価については軽く紹介しましたが、ここで簡単におさらいします。
日経平均株価は、日経平均と俗に呼ばれていて、日本の主要な銘柄225社で構成されている株価指数です。
ニュースなどでも最も使われ、「日本の株が上がった~、下がった~」などの話をしているときは、日経平均のことを指しています。
日経平均と経済ニュースの関連を知ろう
■ここからが重要です!
□「なんでしょう、もぐもぐ(ポテチを食べながら)」
■重要な話を聞く姿勢になって!?
前回、経済ニュースを見る重要性について話しましたが、そのときに日経平均の動きと経済ニュースを同時に見ましょう。
□「…えーと、具体的にはどこに注目すればいいんでしょう?」
■詳しくいうと、どんなニュースが発表されると日経平均は大きく上がって(下がって)いるのか、その傾向や内容を知る、ですね。
ネタバレをしてしまうと、アメリカの経済指標が発表されるとき、ほかは選挙(日米どちらも)、などで大きく株価は乱高下します。
ただ、文字で言われても「へーそうなんだ」ぐらいにしか感じないと思うので、実際にこれを体感することがすごくすごーく大事です。
なぜ関連性を知るのが重要なのか
■たとえば、アメリカの中央銀行が声明を発表した次の日、日経平均は大きく動きます。
リスクをとるタイプの投資家は事前に買うこともできますが、重要指標の前に株を持つことは非推奨です。
それではただのギャンブルなので(大きく上がるか下がるかわからないから)。
なので、こうした節目のイベントを知っているだけでいつ株を買えばいいのかの目安がつきやすくなります。
□「本当ですか~?」
■すごい疑われてる!
たとえば、アメリカの中央銀行の声明が世界中で注目されていた時期があったのですが。
発表10日前ほどからどんどん下がり始め、最後には高値から1割ほどまで下がっていたときがありました。
□「詳しくない身からすると、これがどのくらい下がったかピンときませんね…」
■10万投資してたら1万円、100万投資してたら10万円ほどマイナスですね。
これだけでは深刻さが伝わらないので追記しておくと、これは記事を書く半年前のスクショなのですが、記事を書いている現在でも株価はこの価格まで一切戻っていません。
このアメリカの中央銀行のニュースはずっとまえから言われていたことで、チェックをしていれば明確に避けられました。
□「ニュースを見るだけで、資産の1割が守られる…と」
■もちろん、数年後には株価が戻る可能性も高いのですが、それであればいったん手放せば1割利益が出ていますよね。こういった細かいことのくり返しで年間の儲けがかなり変わっていきます。
現在の日経平均が高いか低いか感覚を養おう
■株式用語で、相場観なるざっくばらんとした言葉があります。
そこまで上達しなくても、今の日経平均が高いか低いかを判断できる感覚は身につけておいたほうがいいです。
□「そんなこと、わかるものなんでしょうか?」
■断言しますが、わかります。
□マジですか!?
■もちろん、ちゃんと信頼できるニュースを見る、数ヶ月~半年ほどニュースとチャートをチェックする必要があるなど、数日間では絶対に不可能です。
ただ、たとえば記事を書いている次点でいうと、
「コロナがあって日経平均は16000円まで下がった、金融緩和があって30000円まで上がった、アメリカのインフレ懸念で25000円まで下がった」
という、一連の流れがわかり、このあとの株価の大きな流れがわかります。
これがわかるだけで生涯年収に大きな影響が出ます。
もちろん、わからなくても株はできますが、ニュースを見るだけという超お手軽な手段なので、活用しない手はありません。
株のアプリにはニュース機能がたくさんあるのは、こういった理由からなんです(実は僕も最初はニュース量の多さが疑問だった)。
□「なるほど。とりあえず、初心者は日経平均と経済ニュースをチェック、ですね」
■そのとおり!
日経平均株価以外の株価指数
では、ここからお勉強の時間です
お勉強やだ~!
■…えーと、とりあえず日経平均以外は今は覚えなくて構いません。
説明自体は4コマにあったとおりですが、軽くふれておきます。
TOPIX
■東証1部、すべての銘柄の株価の動きを表した株価指数となります。
□「東証1部とはなんでしょう?」
■現在、日本の株式市場は、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場に分かれています。
分かれているのですが…これは2022年に変わったのですが、全然実際に使われてません笑
□「えーと、どういうことでしょう?」
■この市場改変が行われるまでは、東証1部、2部、マザーズ、ジャスダックなど日本の株式市場は区分がいくつもありました。
それが分かりにくかったから変わったのですが、現在もニュースなどでは、変わるまえの東証1部やマザーズ指数がよく使われます。
なぜ使われていないかは諸説あるのですが、プライム市場~などはリアルタイムで株価指数を見ることができないから、といわれています。
長くなりましたが、とにかく東証1部は、日本の大きな会社が集まった区分と覚えておきましょう。
TOPIXを活用する方法、使われる場面
□「TOPIXはどんな場面でよく使われるんでしょうか?」
■日経平均は、ファーストリテイリング(ユニクロの会社)やソフトバンクグループ、任天堂など、大きな価格の銘柄がたくさんあります(225社)。
また海外投資家やヘッジファンド(アクティブに売買する証券会社)も参加するため、値動きがTOPIXよりも激しいです。
対するTOPIXは、東証1部にある会社すべてが対象なので、比較的小さな規模や、値動きが少ない銘柄も含まれています(2000社以上)。
日経平均→TOPIXに比べて株価が大きく動きやすい。
TOPIX→日経平均に比べて株価が大きく動きにくい。
チャート的にはほぼ同じ動きなのですが、両者はこういった違いがあります。
マザーズ指数
■マザーズ指数は、約400社で構成されていて、新しく規模が小さな会社が集まっています。
□「たしか、昔あったマザーズ市場の名残なんですよね」
■そうです。現在のグロース市場に相当しますが、売買する参加者が東証1部より少ないため、値動きが激しいことが特徴です。
大きく儲かるチャンスもあるし、激しく損するリスクもあります。
□「初心者にはなかなかハードルが高そうですね…」
■ですね。よほど理由がない限り、最初は避けたほうがいいと思います。慣れてからでも遅くはないでしょう。
日経平均VI指数
■これも話すと長くなるのですが…
□「もう充分長くなってますけど!?」
■株にはオプション取引というものがあり、たとえばこれから上がると思っている人がAとします。
そして、これから下がると思っている人がBだとします。
AとBの差が大きければ大きいほど動く指数です。
基本的に、下がれば株価は上がるし、上がれば株価が下がることが多いです。
□「初心者は見ておくべきですか?」
■見るにこしたことはないですが、とりあえず後回しでもいいと思います。
先物
■アプリの株価一覧に、「225先物大阪(中心限月)」だの書いているやつのことですね。
□「頭が痛くなってきました…」
■そんなに!?
とりあえず、初心者は気にしなくていいです笑
ただ、先物は期限が決められていて、その期限の近くになると株価が乱高下しやすい特徴があります。
オプションSQなどと呼ばれていて、ニュースなどでも出てくるので覚える必要はあります。
必要に応じて、オプションSQ前は買うのを控える必要はあるかもしれませんが、のちのちでいいと思います。
まとめ
- 日経平均株価が最重要
- 日経平均と経済ニュースの関連性をチェック
- 今の日経平均が高いか安いかを把握することを目指す
■では次回は、アメリカの株価指数についてお勉強しましょう。
□「オーマイゴッド…」
■英語!?
アメリカの株価指数も日本と同じくらい大事なので、次回ももちろん大事なお勉強になります!
次回↓