【歌詞考察】アタシは問題作『他者評価と相互比較に苛まれた心境の吐露』 | つむぎゆりブログ

【歌詞考察】アタシは問題作『他者評価と相互比較に苛まれた心境の吐露』

【歌詞考察】アタシは問題作『他者評価と相互比較に苛まれた心境の吐露』

こんにちは、つむぎゆりです!

今回は、Adoさんが歌う「アタシは問題作」の歌詞の意味を考察します。

考察の結論からいうと、他者評価と相互比較に苛まれた、生きるだけで窮屈に感じつつも強気になりきれない心境を歌った曲です。

アタシは問題作の歌詞を考察

作詞作曲はピノキオピーさんで、Adoさんが歌うなかなかにZ世代(最近この言葉知った)っぽいと感じる人が多いと評されそうな雰囲気が如実に醸し出されています。

歌詞のポイントとしては、やはり「窮屈な世の中」「他者からの評価や目線」で、ただし強気になりきれていないところがポイントなのかなと。

比較基準が平均と「される」人々

まず僕自身は「普通」の人は存在しないし、みんなそれぞれ多かれ少なかれ異常な部分を持っており、仮にすべてが平均的な人間が存在したらそれこそ異常だと思っています笑

で、「問題作」という言葉のニュアンスっていくつかあると思っていて、それらは以下のとおり↓

  • 生物ではなく物質的なイメージも感じる
  • 平均的であろう人々との比較
  • 先天的、もしくは環境適応の結果、問題作と「なってしまった」

なにやら小難しく考えてしまいましたが笑、要は「他者と違っていて何かしらの不都合や不安を感じてしまっている状態」なんですよね。

つまり世の中が平均(もしくは普通)で、そこからはみ出ていることにより、問題作となってしまっている。

ただ、そもそも他者と比べること自体まったくメリットがない行為という気もしますし、さらにその前提条件として普通の人間はこの世に一人もいないとすら僕は思うのですがw、それはともかく「世の中や他者との比較」に疲弊してしまっている状況といえるでしょう。

その原因は思うに、SNSですべての言動や行動が数字で可視化されやすいことのような気もしますが、話が長くなるのでこのへんにしておきます笑

責任の所在、内的世界と外的世界の差異

  • 普通に弱くてごめん…
  • 予防線を張ってごめん…
  • 期待に添えずサーセン

これらの歌詞に共通する部分として、「責任の所在に対する回避傾向」が挙げられるかなと。

で、じゃあ「責任」とはなんやねんって話なのですが、「役割や存在に対する義務」とここでは定義しますが、つまりまわりまわると「○○をやらなかったり果たすことができず他者からの評価が上下すること」とイコール、つまり責任回避することで結局「他者評価」が落ちずに済むんですよね。

何が言いたいかというと、ただの責任回避ではなく、けっきょく「他人の評価を自分の評価としている」、つまり自分を自分で評価していない意味合い、責任回避傾向も自分を自分で評価できない現状からきていると感じました。

また、歌詞のところこどろで内的世界と外的世界の差異にも言及されている気がします。

  • 本音言えず 胸焼けしてる
  • 好き勝手 言いやがって
  • 望まぬナイフ 握ってただけ

つまり、自分の思っていることと、他人から思われてることが違う

自分のほんとうの気持ちを言えない、他者から言われたことを気にしている状態ですね。

なんでもかんでもSNSの台頭とつなげるのもなんだかなとは思いますが、まるでTwitterの鍵垢と表垢かのような笑、「自分の本音を言うと罰せられる世界」、もしくは「自分と他人の評価が違うと問題が起きてしまう世界」に生きているかのような雰囲気がみてとれます。

ピックアップしたい歌詞やそのほか好きな部分

というわけでなかなかに考察しがいがあるというか、すごく好きな歌詞だなと思いました。

で、ここからはここはどんな意味だろうと感じたり考えたりしたところを個別に拾っていきたい次第です。

望まぬナイフ=個性や才能

望まぬナイフという歌詞に、なかなかいろいろな意味がこめられているのかなと。

還元すると、望まぬ=「みんなと同じじゃない部分」

ナイフは傷つけたり攻撃的なイメージがあり、ナイフ=「悪いことで周りを傷つける」

つまり、「望まぬナイフ」=「みんなから望まれる普通ではな個性を持ってしまい、その結果周りを傷つけてしまっている自分自身」、そんな印象をもちました。

…な、なんだろう、めんどくせえ世の中だな笑

歌いやすい歌詞、ネガとポジの反復横跳び

あらためて思うのは、すごくカラオケで歌いたくなる、もしくは歌ったら気持ちよかったり目立つだろうなということですねw

「普通でいたい」(正確には他人から悪く思われたいってことだろうけど)という歌なのに、それを歌うことで普通だと思われない確率が上がりそうという、なんとも皮肉な感じではありますが笑、しかしながらだからこそ共感を呼ぶと思われます。

また、明るさ一辺倒ではなく、暗さだけでもないところが肝なのかなと。

要はただ暗いだけの歌とか明るいだけの歌ってもうたくさんあるし、それにリアルって喜怒哀楽ではなく、正確にいうと喜7哀3とのブレンドだったりするというか(何言ってんだこいつ)、要はそのほうが現実に即した内容なのかなって。

あとは、「お茶飲め」とか「サーセン」とか、こういったところが等身大というか、昔の歌って(昔の定義はおいといて)理想や観念(というかシチュ?)を歌うことが多かったように感じられますが、シェアが重要な時代に入り、隣の人が歌ってそうなことが求められてるのかなーとなんとなく思った所存です。

まとめ

異常、アタシは問題作の歌詞の意味を考察しました!

とてもユニークかつやはり共感であったり考察を呼びやすい内容だなとも感じましたね。

▶高校を受験せずお笑い芸人を目指す→ネタ見せ2年→小説を10年間で110作投稿し新人賞受賞→漫画で同人作家7年→マーケティング&プログラム1年→フリーランスのブロガー(所持ブログ10本以上)

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